Project/Area Number |
01540454
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
天然物有機化学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
若宮 建昭 大阪大学, 理学部, 助教授 (10028243)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 菌体膨出誘起物質 / バルジシン / 糖ペプチド / デオキシバルジシンA / バルジシンB / バルジシンC / βーラクタム抗生物質活性増強作用 / 構造ー活性相関 |
Research Abstract |
βーラクタム抗生物質スルファゼシンやイソスルファゼシンの産生菌の培養液より、糖ペプチドの一種バルジシンが単離された。この化合物は、それ自身では全く抗菌作用を示さないが、ある種のβーラクタム物質と一緒に用いると、大腸菌などのグラム陰性菌に膨出部(球状突起)を形成し、菌の発育を阻止する。しかも単に特異な形態変化を誘起するだけではなく、用いたβーラクタム抗生物質の活性を相乗的に増加するという重要な結果をもたらす。我々はこの有用な活性を在する糖ペプチドの構造と活性に興味を持ち、その合成研究を続けて来た。バルジシンには3種の同族体が存在し、4位水酸基が硫酸化されたNーアセチルグルコサミンと新ヒドロキシプロリン型アミノ酸バルジシニンがグリコシド結合をした構造のバルジシンC、このバルジシンCにタウリンが結合したバルジシンAおよびβーアラニンが結合したバルジシンβが知られている。我々は昨年度バルジシンAの全合成に成功し、バルジシン類の合成経路を確立することが出来た。本年度はその成果をもとに、バルジシニンのテオキシ体を有するバルジシンAのアナログ デオキシバルジシンAの合成を行った。このアナログは全くバルジシン様の生物活性を示さず、これまでに得られている知見と合わせて考えると、バルシジンの活性発現には、新アミノ酸バルジシニンの存在が必須であるという重要な結論を得ることが出来た。続いてバルジシンBおよびCの全合成にも成功し、これらの化合物はいずれもバルジシンAと同様の活性を示すことがわかった。この結果、タウリンやβーアラニンはバルジシンの生物活性発現に必須ではないという結論に達した。
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