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溶媒可溶性メンブランフィルタ-を用いる水中の微量成分の濃縮と定量

Research Project

Project/Area Number 01540472
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 分析・地球化学
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

田口 茂  富山大学, 理学部, 助教授 (80089838)

Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywordsメンブランフィルタ- / 濃縮 / 定量 / ケイ酸 / 鉄 / アルミニウム / 吸光光度法 / 原子吸光法
Research Abstract

本研究の目的はメンブランフィルタ-を用いて水中の微量成分を濃縮して定量する方法の応用拡大を図ることである。先に報告した定量法を改善するとともに新しい定量法の開発ができたので,その成果を述べる。
1.シリカ(ケイ酸)の吸光光度定量:シリカはモリブデン酸とヘテロポリブル-陰イオンを生成する。これは陽イオン界面活性剤の共存下でイオン会合体を形成する。吸引濾過によりこの会合体をメンブランフィルタ-(MF)に捕集することができる。MFごと少量のDMFに溶解してブル-の吸光度を測定する。シリカのヘテロポリ酸は生成条件によってα型あるいはβ型のものができる。これまでβ型を生成させてシリカを定量していたが、鉄(II)の妨害が大きかった。今回,α型ができる条件で行ったところ,鉄(II)の影響を受けずに定量できた。この方法でμg/lレベルのシリカを定量するためには,汚染された試薬や水を予め蒸留で精製しなければならない。
本補助金で購入した非沸騰式酸蒸留装置で塩酸を精製したところ,汚染を1/5まで減少させることができた。
2.鉄の吸光光度定量:次のような新しい鉄(II)の定量法を開発した。μg/lレベルの鉄(II)をバソフェナントロリンジスルホン酸との錯陰イオンとした後,陽イオン界面活性剤を添加し,イオン会合体としてMFに捕集する。MFごと会合体をDMFに溶解して溶液の吸光度を測定する。この方法では,一度MFに捕集させた会合体を2週間後にDMFに溶解しても,捕集後直ちに溶解した場合と同じ吸光度を与える。採水現場で鉄(II)を固定して,後でゆっくり測定できるので実用上のメリットは大きい。
3.アルミニウムの原子吸光(AAS)定量:アルミニウムのクロムアズロ-ルS錯陰イオンを陽イオン界面活性剤の共存下でテフロン製のMFに捕集できた。捕集物をエタノ-ルに溶出しAASでμg/lのアルミニウムを定量できた。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Shigeru Taguchi: "Solvent-soluble Membrane Filter for the Spectrophotometric Determination of Traces of Iron in Water" The Analyst.

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  • [Publications] 田口茂: "溶媒可溶性メンブランフィルタ-を用いる水中の微量シリカの濃縮・吸光光度定量" 工業用水.

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URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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