Project/Area Number |
01540504
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機・錯塩・放射化学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
工藤 久昭 新潟大学, 理学部, 助教授 (30170004)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 迅速分離 / 熱クロマトグラフ法 / アセチルアセトナト錯体 / 核分裂生成物 |
Research Abstract |
^<252>CFからの核分裂生成物を熱化器内で窒素ガス中に捕獲し、混合器内でアセチルアセトン飽和器からの蒸気と混合し、温度勾配をかけた長さ90cm・内径4mmφの石英製分離カラムに導入し熱クロマトグラフを行った。分離カラムの後ろには、冷却捕集器と活性炭フィルタ-をとりつけてあり、分離カラムに吸着しなかったものを捕集するようにした。 まず分離カラムき温度制御についてであるが、合計8ヵ所の部分にヒ-タ-および熱電対をとりつけ、それぞれの部分を一定の温度にしておくことによって温度勾配をかけることとした。ヒ-タ-の電力供給は位相制御回路を通して行った。この方式によりヒ-タ-の部分は±0.1℃に保つことができた。またヒ-タ-間に薄い銅板を螺旋状に巻くことにより、上限400℃、下限室温の範囲でほぼ直線的な温度勾配を達成した。 実験は主としてアセチルアセトナト錯体について行った。分離時間を10分とし、分離の後、カラムの10cm間隔毎にγ線測定を行い、分離挙動を検討した。核分裂生成物の飛程が数cmと長いため0.51/m以下のガス流量では貴ガス元素以外はカラム内に輸送されないことがわかった。また、アセチルアセトン飽和器の温度が40℃以上のとき、0.21/m以上のガス流量を飽和器に供給した場合には、エアロゾルが生成されほとんどの元素はカラム内を通り抜け、活性炭フィルタ-に吸着される。飽和器の温度を40℃、ガス流量を0.011/mとし、熱化器き流量を1.01/mとしたときには、Tc、Ru、Ba、及びランタニド元素はカラムに吸着されI.Xeは活性炭フィルタ-に吸着されることがわかった。しかし、^<252>Cfより放出された核分裂生成物のうち、混合器に輸送されているのは数%と少量であったので、カラム内の放射能が十分でなく、詳細な検討はできなかった。 温度制御、ガス供給システム等が十分な機能を持って作製されたので、今後は分離条件の確立に発展できるものと期待される。
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