Project/Area Number |
01540518
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機・錯塩・放射化学
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
森田 眞 成蹊大学, 工学部, 教授 (70054351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪村 太郎 成蹊大学, 工学部, 助手 (70188621)
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Project Period (FY) |
1989 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 光学活性物質 / 円偏光発光 / 掌性構造認識 / 不斎因子 / ピコ秒レ-ザ- / 時間分解CPL / テルビウム(Tb)錯体 / 単一光子計数法 |
Research Abstract |
1.光学活性錯体の相互掌性認識を研究するため、2[Rn(en)_3]Cl_3、NaCl-6H_2O(host)に[Cr(en)_3]Cl_3、1.6H_2O(Guest)をド-プした単結晶を育成し、絶対構造が△,Λ,dl(ラセミ)のhostに、同様な3種のguestを1〜5%いれた9ヶの系のR_1,R_2線発光(TL)及び円偏光発光(CPL)を77Kで測定し、発光木斎因子g値の大小関係を調べた。その結果g値は、host(Guest)の表示を用いるとき、△(dl)>△(Λ)>△(△)等のようになり、hetero系(△Λ,Λ△)の方がhomo系(△△,ΛΛ)よりも安定であることを結論づけられた。 2.1と同様の問題を(±)KTb(edds)2H_2O錯体の発光の消光を(±)[Co(en)_3]I_3H_2Oを微量(10^<-5>〜10^<-2>M)添加することによる、^5D_4→^7F_5主遷移のg値、寿命t、I(TL),△I(CPL)を調べることにより研究した。Tb(III)錯体の濃度を0.02Mに固定したとき、t,Iそして△IはStern-Volmer型の消化過程を示し、ф/ф_0=1+K[Q]^n(ф=I,△I,etc)で表現され、n【approximately equal】1.0であった。しかしTb(III)錯体がl,d-体で、Co(III)錯体が同様に、l,d体をとると2×2通りの実験系ができる。g値に注目すると、n=0.5〜0.6であり、かつ消光係数KgはTb(Co)系においてl(-)〜d(+)>>l(+)〜d(-)となることより、Tb(l)がL体、Tb(d)がΛ体とすると、Kg値etcがhetero(△Λ,Λ△)>homo(△△,ΛΛ)であることが示され1と同じ結論に達した。 3.77Kでの選択励起CPL分光は試料の調整及び光学用クライオスタットの購入の遅れで、完了していない。 4.単一光子計数法によるピコ秒レ-ザ-誘起CPL分光のシステムは76MHzのUV-レ-ザ-を50KHzで変調し、L及びR成分を位相同期により同時にTACに取りこむことにより、その寿命を直読することによりD-S^2C/TR/CPLシステムの完成をみた。(+)BINAPでは、2.5桁のDynam Rangosscanできることを示している。物質系としては、PIC-J-dyeで初期的デ-タ-をとりこんでいるが、完成には時間がかかる。TR=時間分解。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)