環境温度によるウズラの光周性ゴナドトロピン分泌修飾機構の内分泌学的研究
Project/Area Number |
01540613
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
動物形態・分類学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
和田 勝 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (40100953)
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Project Period (FY) |
1989 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ウズラ / 鳥類 / LH分泌 / 繁殖期 / 気温 / 甲状腺ホルモン / 温度 |
Research Abstract |
前年度の研究で、ウズラでは繁殖期の終了時にみられる黄体形成ホルモン(LH)の分泌低下がおこるためには、日の長さが短くなることに加えて外気温の低下が必要であることが明らかになった。さらに、短日+低温処理により血中LH濃度が非繁殖期のレベルにまで低下しているときには、甲状腺ホルモンの濃度に対照群と有意な差があることが明らかになった。 1.そこで、これをさらに確かめるために、(1)長日19C、(2)長日→短日9C群、(3)長日→短日12時間19C12時間9C群をつくり、1日おきに採血し、血中LH、チロキシン(T4)、トリヨ-ドチロニン(T3)濃度を測定した。その結果は次のようであった。短日にするとT4が一過的に下がった後、ふたたび上昇するが、T3はほとんど変化しなかった。これに対して、短日に低温を加えると、T4は短日のみの場合と同じように変動するが、T3濃度は初めの濃度の4、5倍にも上昇した。 2.気温の低下によりT3濃度が上昇し、これがLHを下げるという作業仮設を立証するために長日→短日処理とT4、T3投与を組み合せた実験をおこなった。投与法は両ホルモンをそれぞれサイラスティック糊と混ぜてシ-ト状に延ばして決まった大きさに切り、これを皮下に植えるとホルモン濃度が維持されることを確認した。 3.ホルモンと糊を1:4に混ぜた厚さ1mm、5mm四方のシ-トを1枚、短日ウズラに植えたが、短日のみの対照群との差は顕著ではなかった。現在、植えたシ-トから放出されるホルモンの濃度を増やすために、シ-トの枚数を2枚に増やして再び同様な実験を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)