ジチオカルバモイル化およびチオホスホリル化の新方法開発
Project/Area Number |
01550644
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機工業化学
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 晋二 岐阜大学, 工学部, 教授 (40021589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 利昭 岐阜大学, 工学部, 助手 (70166239)
石田 勝 岐阜大学, 工学部, 助教授 (30135181)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ジチオカルバモイル化 / チオホスホリル化 / 亜鉛ビス(ジチオカルバメ-ト) / チオホスホリルブロミド / ジチオカルバモイルブロミド |
Research Abstract |
ジチオカルバモイル化及びチオホスホリル化の新方法の開発をめざしジチオカルバモイルスルフェニルハロゲニド及びチオホスホリルスルフェニルハロゲニドの合成を検討した結果、以下に示すような結果が得られた。 1.亜鉛ビス(ジチオカルバメイト)及びジフェニルチンビス(ジチオカルバメイト)とN-ハロスクシンイミド(特にN-ブロモスクシンイミド)との反応からは目的とするジチオカルバモイル化剤であるチオカルバモイルスルフェニルブロミドの合成、単離はむつかしいと考えられた。原因はチオカルバモイルスルフェニルブロミドが熱的に極めて不安定な為と考えられた。今後、かさ高い置換基を導入することにより安定なチオホスホリルスルフェニルハロゲニドの合成を検討する。 2.0、0′-ジアルキルチオリン酸スズエステルと臭素もしくはN-ブロモスクシンイミドとの反応から親電子性チオホスホリル化剤であるO,O'-ジアルキルホスホリルスルフェニルブロミドが合成できることを明らかにした。得られた0、0'-ジアルキルホスホリルフェニルブロミドは熱的に不安定で単離することは極めてむつかしいとみられたが芳香族誘導体は0℃以下で安定であり親電子性チオホスホリル化剤として十分使用可能と考えられた。今後、熱的安定性がより大きいとみられる芳香族誘導体0、0'-ジアリ-ルホスホロスルフェニルクロリドの合成方法の確立、及びそれらのスペクトルを明らかにすると共に、さらに出発化合物としてスズエステル以外にビス(0、0′ージアリ-ルホスホロイル)セレニド及びテルリド等のハロゲン化についても検討を進める必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)