Project/Area Number |
01560013
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
作物
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
渡邉 和之 宇都宮大学, 農学部, 教授 (10143190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 義春 宇都宮大学, 農学部, 助手 (80201268)
三浦 邦夫 宇都宮大学, 農学部, 講師 (30091953)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ラッカセイ(Arachis hgpohaeaL.) / 多収生育型 / 品種間差位 / 収量構成要素 |
Research Abstract |
多収生育型を解析するため、早晩性や生態型の異なる5品種を供試、時期別生育量が収量・収量構成要素に及ぼす影響について検討した。 1.各品種とも収量は収穫時の全乾重が大きい条件下で多収となり、収穫指数より乾物生産の大小に大きく規制された。しかし、茎葉重と集量(成莢量)との関係をみると、近年育成された品種では両形質問に比例関係が、また従来の品種では茎葉重の増大が必ずしも多収とはならず、成莢重/茎重比の低下しやすい傾向が認められた。 2.生育前期と後期の生育両の大小の影響は、収量に対しては両時期とも大きい条件下で多収となったが、前期の生育量の方がその効果が大きかった。品種間では前期生育量の影響は早生品種ほど大きくあらわれたが、後期生育量の影響は品種間差があまりみられなかった。 3.収量構成要素への影響は、成莢数では両時期とも生育量の増大によって多くなり、とくに前期生育量、早生品種で顕著であった。一方、平均一莢重は前期生育量とは関係がみられ、早生品種ほど影響が大きくあらわれたが、後期生育量とは関係がみられず、品種間差も小さかった。以上の結果から、多収生育型は有効開花期以前の生育量の確保が重要で、それ以降には茎葉は増大より長く維持しながら生殖生長への転換を早めることが大切であった。これは栄養生長と生殖生長との重複期間や、結実期間が長い特性に由来し、とくに生育期間の短い地方・年次で配慮の必要があった。一方、多種品種特性としては栽培管理によって乾物生産が向上しやすく、かつ収穫指数や生莢重/茎重比が変動しにくいことが指摘された。このような特性は、主茎着花・生殖節連続配列型で、3次以上および高位2次分枝の発生が少なく、かつ1次分枝が多いものはその長さが短く、少ないものは長い草型がよいと判断され、近年育成の中間型品種はこのような特性を比較的具備したものであった。
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