Project/Area Number |
01560035
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
近泉 惣次郎 愛媛大学, 農学部, 助手 (90116955)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | アンコ-ル / コハン症 / 高温障害 / 無核化 / 隔年結果 / 摘果 / 光合成 / 過湿 |
Research Abstract |
アンコ-ルを施設栽培してゆく上での問題点として、1)樹上でのコハン症の発現、2)無核化(種子数の減少)そして、3)隔年結果を防止し毎年安定した収量をあげる。以上の3点が解決されればアンコ-ル栽培における生産安定技術は確立できることになる。第1の樹上でのコハン症発現が、生産される果実の70%にも認められている。この原因が高温障害であることを明らかにした。すなわち、果実温度が38℃以上になると発現する。防止対策として、施設のア-チ部に被覆資材を用いるか、陽光部の果実を摘果することによってコハン症の発現防止方法を確立した。次にアンコ-ルの無核化について、アンコ-ルでは1果当り平均30個の種子がある。しかし、7月に開花する二次花には種子がないことを本研究所で見いだした。そこで、4月の開花期に7月と同じ温度条件に施設内をすることにより、すなわち、施設内の夜温を25℃に保つ事によって、種子数を1果当り7〜8個に減させる技術を確立した。最後に残された問題として、隔年結果性がある。今まで、アンコ-ルは10a当りの収量が平均で3000Kg以下である。収量が3000Kg以上になれば、農家経営は安定したものとなる。隔年結果性の問題を解決するために、結果枝と次年度の結果枝(すなわち、果実の成っていた枝と果実の成っていない枝)について、着花状態を調査した。果実の成っていなかった枝ではほとんど100%着花を見たが結果枝では75%でしかも有葉花が非常に少なかった。すなわち、摘果によって結果枝と不結果枝を作ることにより連年安定した生産を得ることができる。また摘果時期も果実の直径が1cmになる7月15日から8月15日に行うと良いことも明らかにした。さらに、光合成能力を測定した結果、アンコ-ルではウンシュウミカンに比較して、その能力は約2/3と劣っていた。しかし、施設内を過湿に保つことによって光合成能力を約2倍に高めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)