九州北部に分布するまさ土の理工学的特性と農業土木的利用に関する研究
Project/Area Number |
01560253
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農業土木
|
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
藤本 昌宣 佐賀大学, 農学部, 教授 (00038241)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲本 達也 佐賀大学, 農学部, 助教授 (60038304)
|
Project Period (FY) |
1989 – 1990
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | まさ土 / 過圧縮 / 剪断強さ / コンシステンシ- / フォ-ルコ-ン / 風化度 / 粒子破砕 / 粒子表面積 |
Research Abstract |
本年度は、背振山系から採取したまさ土を使用し、その過圧縮剪断特性およびコンシステンシ-限界特性について実験的に検討した。 1.まさ土の過圧縮剪断特性 風化度が中位のまさ土を用い、静的な応力の載荷・除荷によって、種々の過圧縮比をもつ試料を作成し、これについて圧縮定体積剪断を行い、その特性を実験的に明らかにした。 (1)同じ重直応力に対する剪断強さは、先行圧縮応力の増加とともに大きくなる。(2)強度増加率(=剪断強さ/垂直応力)は過圧縮比の増加につれて両対数紙上で直線的に増加する。(3)正規圧縮状態、過圧縮状態のいずれを問わず剪断強さは破壊時の間隙比の大きさに強く影響される。(4)剪断中の有効垂直応力は正規圧縮状態では減少するが、過圧縮状態では逆に増加する。(5)剪断による体積変化をゆるす場合、間隙圧が正規圧縮状態では増加し、過圧縮状態では減少することを示す。 2.まさ土の液性・塑性限界の簡易測定法 風化度の異なる4種類のまさ土について、含水比を変化させながらフォ-ルコ-ン試験を行い、コ-ン貫入特性を調べるとともに、コ-ン貫入試験によるまさ土のコンシステンシ-限界の測定の可能性について検討した。 (1)まさ土の風化度はδ=(74μmふるい通過百分率/420μmふるい通過百分率)×100も指標として表示できる。(2)まさ土の液性限界はδ>50%では38%とほぼ一定、δ<50%ではこれより小さくなる。(3)コ-ンの貫入量と含水比の関係は両対数紙上で直線となる。(4)カサグランド法による液性限界時のコ-ン貫入量は、δ>50%ではh_L=6.9mmと一定であり、δ<50%ではh_Lはこれより小さい。(5)フォ-ルコ-ン試験により得られるh=6.9mmに対する含水比をまさ土の液性限界とみなすことができる。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)