Project/Area Number |
01560309
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
畜産化学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大宮 邦雄 名古屋大学, 農学部, 助手 (60023488)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 細胞融合 / 遺伝子導入 / ル-メン細菌 / プロトプラスト / プラスミド / Ruminococeus albus / Clostridium josui / Protaminobacter ruber |
Research Abstract |
本研究は、細胞融合法や遺伝子導入法で家畜に定着する微生物の機能を改良することにより、家畜の飼料消化能を高め、家畜の生産効率を高揚せしめることを終局の目的としている。その手始めとしてRuminoeoccus albus Clostridium josui等のセルロ-ス分解菌やStaphylococcus warneri,Protaminoやbacter ruberあるいはEscherichia coli等の好気性菌を用いて電気パルス法による細胞融合やプラスミドの細胞内への導入を試みた。 電気パルス法による細胞融合を行うためには、いわゆるパ-ルチエインを形成する必要がり、そのためにはまず親株の細胞をプロトプラスト化する必要があり、その条件設定をほゞ完了した。すなわち、対数増殖初期のR.albusやC.josuiの細胞にリゾチ-ムあるいはムタノリシンをNacl存在下で37℃、30分間保温することで90%以上の細胞をプロトプラスト化するのに成功している。一方、S.warneriやE.josuiのプロトプラスト化には、対数増殖期初期にペニシリンを添加してあらかじめ不完全な細胞壁を持つ細胞を捕集し、これにリゾチ-ム処理を行うとプロトプラスト化が可能になった。現在は、これらプロトプラスト化にかける電場の強さを検討し、融合条件の確立を急いでいる。また、エレクトロポレ-ションによるプラスミドの導入実験の結果、P.ruberへのプラスミド(pLA2917)の導入は、印加電圧:14KV/cm、パルス幅:100useeのパルスを10回課すことにより3×10^2の形質転換細胞数/ugDNAが得られた。 以上、本研究補助金により購入した島津細胞融合装置SSH-2型により、細胞融合や遺伝子導入に関し、ほぼ初期の目的を達成することができた。
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