Project/Area Number |
01570103
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
久野 高義 神戸大学, 医学部, 講師 (50144564)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | サイクリックAMP / 蛋白質燐酸化酵素 / 遺伝子工学 |
Research Abstract |
ホルモンや神経伝達物質による細胞内情報伝達の仕組みの中で、種々のセカンドメッセンジャ-の作用点である蛋白質燐酸化酵素の重要性は確立されているが、セカンドメッセンジャ-間の相互作用については不明は点が多い。本研究はセカンドメッセンジャ-の一つであるcAMPの細胞内における主要な標的分子であるcAMP依存性蛋白質燐酸化酵素の制御サブユニットを遺伝子工学的に改変し、cAMP系を細胞内で阻害するブロッカ-として利用し、cAMP系を中心とした、セカンドメッセンジャ-間相互作用の解析を目的とした。(1)cAMP依存性蛋白質燐酸化酵素制御サブユニット変異体の作製:ラット脳cDNAライブラリ-からI型制御サブユニットの全長をコ-ドするcDNAを得た。1つのサブユニット内に2つ存在するcAMP結合部位A及びBに点突然変異を導入し、1サブユニット当り1つのcAMPしか結合しない変異体を作製した。(2)変異体の発現と特性解析:野性及び変異体制御サブユニットを大腸菌において発現させ、cAMPアフィニティ-カラムを用いて精製した後、ウシ心臓から精製した触媒サブユニットとのホロエンザイム形成とそのcAMPによる活性化について調べた。その結果変異体制御サブユニットでは、高親和性のcAMP結合は認められるものの、変異体制御サブユニットが形成するホロエンザイムでは野性のもので最大の活性化が認められる濃度の100倍量のcAMPを加えても殆ど活性化されなかった。 以上の結果は本研究において作製された変異体がcAMPを介したセカンドメッセンジャ-系を阻害することを示している。このことはアフリカツメガエル卵を用いたモデル系でも確認され、有用なバイオブロ-ブとして種々の細胞系での利用が期待される。
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