Project/Area Number |
01570140
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
川本 進 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80125921)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1989: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 尿素サイクル / 脳 / アルギニノコハク酸リア-ゼ |
Research Abstract |
尿素排出型動物の肝においてアンモニアの解毒に関与している尿素サイクルは5つの酵素より構成されているが、そのうち、アルギニノコハク酸リア-ゼはアルギニノコハク酸シンテタ-ゼ、アルギナ-ゼとともに脳腎などにも発現している。これまでに、ラット脳アルギニノコハク酸リア-ゼcDNAを単離し、これを解析してきた。更に今回、次のことが明らかになった。1.アルギニノコハク酸リア-ゼはアルギニノコハク酸シンテタ-ゼに比べて、脳内の狭い範囲に分布しており、preliminaryな実験では、核内にも存在している可能性があるという結果を得ている。2.脳cDNAの5'非翻訳領域に存在する2つの大きなオプンリ-ディングフレ-ムが実際に翻訳、発現されているという証拠は今のところ得られていない。3.肝脳に計3種存在するサイズの異なるmRNAの構造の差異について検討したところ、脳cDNAの5'端付近91塩基、3'端付近86塩基両者のどちらをプロ-ブとしてノザ-ン解析を行っても、3種いずれのmRNAとハイブリダイズするという結果を得た。このことより、いわゆるalternative splicingによってサイズの異なるmRNAが生じていることが強く示唆され、その詳細を解析中である。4.ラット脳cDNAをプロ-ブとしてヒト脳cDNAライブラリ-をスクリ-ニングしたところ、約200の陽性クロ-ンを得た。これらのクロ-ンを今後詳しく解析することにより、3.に述べたmRNAに対応するcDNAクロ-ンがこれらの中に見出せる可能性も充分期待できると思われる。 (尚、1.は鹿児島大・佐伯武頼博士らとの共同研究である。)
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