インタ-ロイキンー1(ILー1)によるヒスチジン脱炭酸酵素活性上昇機構の解明ー炎症、免疫応答におけるヒスタミン生合成の分子機構ー
Project/Area Number |
01570156
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田口 吉孝 大阪大学, 医学部, 助手 (80192160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 育男 大阪大学, 医学部, 助手 (90176496)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ヒスタミン / ヒスチジン脱炭素酵素 / インタ-ロイキンー1 / ラット好塩基球性白血病細胞 / Cーキナ-ゼ |
Research Abstract |
細菌内毒素によるヒスチジン脱炭酸酵素(HDC)の誘導はインタ-ロイキン1(ILー1)様活性により中継されていることが報告されていたが、今回の純品のリコンビオナントILー1(rILー1)を用い、直接的にILー1がHDC活性化に関与することの解明を試みた。 1;マウス(ddy20g雄性)を用い、ヒトrILー1によるHDC活性上昇を検討した。rILー1、0.1〜10μgをマウス腹腔内注射すると約4時間後をピ-クとしてHDCの誘導が用量依存的に脾、肺、肝で認められた。この誘導は、タンパク合成阻害剤シクロヘキミドで完全に阻止された。また、各臓器の誘導前後のHDCのヒスチジンに対するミハエリス定数に有意な変化はなく、ウサギ抗ラットHDC抗体を用いた免疫学的酵素蛋白の定量結果は酵素活性と一致した。以上の結果よりrILー1によるHDCの誘導はHDC酵素蛋白のdenovo合成によるものであり蛋白分子の修飾や活性因子、阻害因子の変化によるものではないと考えられる。 2;マウス初代肝培養細胞を用い、ヒトrILー1によるシグナルの核への伝達経路を検討する前段階として、ラット好塩基球性白血病細胞(RBL)を用いて種々の二次メッセンジャ-の関与を検討したRBLではCーkinaseを直接活性化するTPA(tetradecanoyl phorbol acetate)によって容量依存的に活性化され、その阻害剤であるHー7、Staurosporine、Kー252aにより同様に阻害された。またAーkinase(8BrーcAMP)、Gーkinase(8BrーcGMP)、Ca^<++>ーCalodulin Kinase(A23187、Wー7)などでは影響が認められなかった。 3;HDC産生細胞の同定には、rILー1処理後、マウス肝をコラゲナ-ゼで淮流し、それをPercol分画してHDC活性の測定、免疫組織化学的手法により同定しようと試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)