Project/Area Number |
01570303
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
能川 浩二 千葉大学, 医学部衛生学, 教授 (40019584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大道 正義 千葉大学, 医学部衛生学, 講師 (90053975)
城戸 照彦 金沢医科大学, 衛生学, 助教授 (20167373)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | カドミウム / 生命予後 / 尿所見 / イタイイタイ病 / 米カドミウム濃度 |
Research Abstract |
カドミウム(Cd)による環境汚染が、住民の生命予後にどのように影響を与えているかを調査した。対象者は神通川流域に居住する、男3100人、女3376人である。そのうち1967年8月1日より1984年5月12日まで、生存調査が可能であったのは、Cd汚染地住民、男2309人、女2502人、非汚染地住民、男791人、女874人であった。調査開始時の男、女別の全対象者を標準人口として、調査終了時の標準化死亡比(SMR)を計算した。イタイイタイ病(イ病)発生状況により、汚染地区を4段階に区分して、各地区について求めたSMRは以下のようであった。イ病発生濃厚地区、男103、女110、軽度発生地区、男97、女92、神通水系非発生地、男100、女92、水系混合地、男80、女93、非神通水系、男104、女105。Cd汚染区分により、求めたSMRは以下のようであった。Cd強汚染地区、男100、女109、中等度汚染地区、男105、女88、境界地区、男88、女86、非汚染地区、男106、女107。部落平均米Cd濃度が判明している、男1361人、女1452人について、米中Cd濃度区分により求めたSMRは以下のようであった。米中Cd濃度0.9ppm以上、男108、女115、0.60-0.89ppm男106、女101、0.30-0.50ppm、男99、女103。イ病発生区分及び調査開始時の尿所見別に求めたSMRは以下のようであった。尿蛋白10mg/dl以上かつ糖1/32%以上、男101-141、女116-172、尿蛋白10mg/dl未満かつ糖1/32%未満、男81-95、女64-81。 以上の結果は、Cd汚染地住民では、Cd汚染の強い程死亡率の高いこと、及びその原因は、尿所見陽性者での死亡率の高いためであることを示している。
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