Project/Area Number |
01570316
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
公衆衛生学
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
三好 保 徳島大学, 医学部, 教授 (70035393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 以徂子 徳島大学, 医学部, 教務員 (90116848)
田村 隆教 徳島大学, 医学部, 助手 (80155267)
今木 雅英 徳島大学, 医学部, 助手 (20168511)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 微量金属 / 栄養疫学 / ミネラル摂取量 / 循環器系疾患の死亡 / 栄養摂取量 / 地域ブロック別 |
Research Abstract |
1.微量金属摂取量の推定の基準に使用する食品中の含有量について、最近の知見を集めて修正表を新しく作った。この基準基礎含有量表を基準にして、国民栄養調査成績より微量金属摂取量の推計を再計算した。 2.微量金属摂取量の水準は、Mgの昭和41年より昭和46年までは地域ブロック別の差はあるが、増加傾向にある。昭和47年以後は減少傾向に転じ、その水準は360.7mg、昭和47年以後は昭和49年〜60年平均で331.96mgと減少している。この傾向はすべて他の微量金属摂取量の推移にも認められ、ブロック別の水準の差は大きいけれども、全国値で示すと、昭和41年〜45年のZn12.77mg、昭和46〜60年のZn11.89mgへ減少、Cu昭和41年〜45年1.73mg、昭和46年〜60年1.53mgへ減少、以下同様にMN5.07mgから4.02mgへ減少、減少傾向はMn、Cuに大きい。その主因は米類摂取量の減少を中心とする植物性食品摂取量の減少と動物性食品摂取量の増加によると推定されるが、詳細の分析が必要で細かく追求したい。 3.虚血性心疾患の昭和50年国勢調査日本人人口を基準として、ブロック別を中心に訂正死亡率を出した。ブロック別、年次別に波動はあるが、各ブロックの総数、男女とも減少傾向を昭和43年から昭和57年の分析では示している。Mg摂取量の各ブロック別推移と虚血性心疾患訂正死亡率の間には相関性は得られないところから、虚血性心疾患訂正死亡率の日本に見られる水準では、栄養疫学的関連性を求めることは難しいように推定された。今後もう少し詳細な因子毎の分析を展開しているが、現状では強い疫学的要因の得られる見込みは余りない。重回帰分析や因子分析の結果では、脳出血訂正死亡率、脳梗塞訂正死亡率と栄養摂取量の間には、単相関係数で総植物性食品摂取量などに高い係数の得られるところから、微量金属摂取量との栄養疫学的な因子の関わりが認められる。この領域の検討に現在取り組み中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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