Project/Area Number |
01570337
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
|
Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
塩野 寛 島根医科大学, 医学部, 教授 (20112451)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤根 敦 島根医科大学, 医学部, 助手 (70202520)
松原 和夫 島根医科大学, 医学部, 助手 (20127533)
高橋 節典 島根医科大学, 医学部, 助手 (90032226)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | Paternity testing / DNA polymorphisms / VNTR makers / Polymerase Chain Reaction / Personal identification / Sex determination |
Research Abstract |
(1)高度多様性DNA多型(VNTRマ-カ-)の法医遺伝学的応用 財団法人がん研究振興財団(JCRB)に登録されている30種類前後のVNTRプロ-ブを入手し、その多型性を正常日本人集団を用いて検討した。その結果、高度な多型が確認され、かつ使用しやすいものは、pYNH24、pTHH59、pEFD75.1、pEFD126.3、pYNZ2であった。これら有用であると考えられたプロ-ブを用いて実際の親子鑑定例に応用し、従来検査されてきた遺伝形質(赤血球抗原型、赤血球酵素型、血清型、HLA型、2対立遺伝子DNA多型)との比較・考察を試みた。現在までに4件の父子鑑定例(肯定例2,否定例2)で検討したところ、否定例ではHLAと血清型の一部でのみ否定できた例でもVNTRマ-カ-では全種類で否定し得た。肯定例でも高い父権肯定確率が得られ、親子鑑定には非常に有効な手段となり得ることが判明した。 特に肯定例の1例は、父親であると訴えられた男性が既に死亡している認知請求事例であったため、家族の遺伝形質から死亡した男性の遺伝的多型を推定して鑑定を行わなければならなかったが、この事例でもVNTRプロ-ブは父権肯定の手段として極めて有用であることが確認された。 現在さらにこれらのVNTRプロ-ブを用いて個人識別や卵性診断に応用し、検討を加えている。 (2)POR法による性別判定 現在塩基配列が明らかになっているY染色体上のアメロジェニン遺伝子座とDYZ1遺伝子座についてプライマ-を作製し、PCR法による簡便・迅速かつ正確な性別判定法を開発中である。特に、血痕、毛根、腐乱死体などから得た微量DNAを用いた性別判定を検討中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)