Project/Area Number |
01570376
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
森 義雄 千葉大学, 医学部第一内科, 助手 (40174388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若新 政史 千葉大学, 医学部, 教授 (60009595)
小川 真 千葉大学, 医学部附属病院医員内科学, 医員
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 肝炎マウスモデル / 劇症肝炎モデル / lipopolysaccharide(LPS) / macrophage / サイトカイン様物質 |
Research Abstract |
我々は純系マウスC57BL/6(B6)等の動物を用いこれらに同系マウスの肝抽出物を免疫する事により門脈域を中心とした単核細胞浸潤を肝組織に認める肝炎モデルを作製した。この肝炎モデルマウスの脾細胞のT細胞分画を攻撃細胞とし、また同系マウスの遊離肝細胞を標的細胞としたin vitroのmicrocy totoxicity testにより、この肝炎の発症にcytotoxic killer Tcell(以下CTL)の関与している事が明らかとなった。この肝炎モデルマウスにE-Cob由来のlipopolysaccharide(LPS)を静注したところ、48時間以内に約80%のマウスが死亡し、また生存したマウスの肝組織像を調べたところ、広範な肝細胞懐死及び高度の単核細胞浸潤を認め、また肝酵素の高度上昇を認め、劇症肝炎モデルが作製された。そこで、この肝炎マウスにLPSを静注する事により劇症肝炎モデルが誘導される機序を解明する為に、肝炎マウスモデルの脾細胞を取り出し、T細胞、glass dish付着細胞等に分け、これらの細胞分画を攻撃細胞とし、また遊離肝細胞を標的細胞とし両者の比率を100:1の条件でLPSを添加してみて肝細胞が破壊されるか否かを検索した。その結果LPSを攻撃細胞のみ又は標的細胞のみに添加後洗浄した場合には、標的細胞の破壊は認められず、攻撃細胞と標的細胞を上記の比でCO_2 incubator内にてmicrocytotoxicity test法にて反応させ、この反応の全期間(8時間)にLPSを投与存在させたところ、標的肝細胞の高度な破壊(Cytotoxicity index.C.I.にて40〜50%)が認められた。この肝細胞破壊はT細胞を抗Thy1,2抗体にて除去しても起こり、glass dish付着性細胞にて肝細胞破壊の生ずる事が明らかになった。またこの破壊は特殊なメッシュで攻撃細胞と破壊細胞が直接接触できない状態にし、LPSを添加しても標的細胞破壊の起こる事より、macrophage等の付着性細胞よりLPSの刺激で放出されるcytokine様物質が肝細胞破壊に重要な役割を果たしていると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)