完全静脈栄養における至適栄養液の開発とそのエネルギ-代謝に関する研究
Project/Area Number |
01570527
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野瀬 宰 大阪大学, 医学部, 講師 (40028600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 和典 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
位田 忍 大阪大学, 医学部, 助手 (80177500)
田尻 仁 大阪大学, 医学部, 助手 (80183458)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 安全静静栄養 / 高カロリ-輸液 / 血漿アミノ酸組成 / アミノ酸製剤 / エネルギ-代謝 / 酸素消費 / エネルギ-利用 |
Research Abstract |
我国に於ける小児の完全静脈栄養(以下TPN)はその主たるカロリ-源を糖質に仰ぎ又その蛋白質は成人用アミノ酸混合液を用いている。今回の研究ではエネルギ-源の一部を脂肪に仰ぎ又、アミノ酸混合液を小児用の特別液(PnIV)を用いて、幼若小児のTPNの有効性を検討した。 I.電解質、ミネラル、アミノ酸、ビタミンは全て同じ且つ総カロリ-量、総投与液量を一定にしたTPNを行いその時の総カロリ-量の内糖量と脂質のしめる比率を変化させた液を投与してそれぞれの時のエネルギ-代謝に対する影響、N蓄積を調べた。A液は糖質87%、脂質5%、蛋白質8%。B液は糖質が60%、脂質32%、蛋白質8%。C液は糖質34%、脂質が58%、蛋白質が8%の各組成液を数人の小児にそれぞれ5日間投与し単位エネルギ-消費当りのN蓄積(Nmg/cal)を調べた。その結果A液は1.96±1、B液は3.3±1.6、C液は2.40±1.3でありB液が最もすぐれていた。 II.次に市販されている成人用アミノ酸液(Mpn)と新生児用試作アミノ酸(PnIV)を投与して幼若乳児のアミノ酸パタ-ンの変化を調べた。PnIVはMPnに比べメチオニンフェニ-ルアラニン、スレオニン グルタミン、アスパラギンの濃度を低くおさえ代りに側鎖アミノ酸であるロイシン イソロイシン バリンやアルギニン セリン システインを増量してあるアミノ酸液であるが新生児、幼若小児にMPnを投与した場合著名な血中アミノ酸パタ-ンの乱れが見られたが、我々の改良したPnIVを投与すると血中アミノ酸パタ-ンはほぼ正常化し、2.5g/kg/日という十分量のタンパク源を安全に投与出来た。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)