水疱性類天疱瘡(BP)抗原の発現機構-cDNAクロ-ニングとin situハイブリダイゼイション-
Project/Area Number |
01570569
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
|
Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
藤原 作平 大分医科大学, 医学部, 講師 (90181411)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 一元 大分医科大学, 医学部, 助手 (00204420)
新海 浤 大分医科大学, 医学部, 助教授 (90030957)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 水疱性類天疱瘡 / 水疱症 / 類天疱瘡抗原 / ペプチドマップ |
Research Abstract |
目的:水疱性類天疱瘡(BP)抗原については、その分子サイズ、組織局在についての報告がみられるものの、その分子構造については、殆ど情報がない。又分子サイズについても一種類という説と複数存在するという説があり議論の一致をみていない。今回ヒト表皮抽出物より得られる二つの分子サイズの異なるBP抗原について、我々が最近開発した微量分析法によりペプチド解析をおこない、その異同を検討したので報告する。 方法および結果:ヒト皮膚を56℃1-2分間熱処理し、表皮成分をえて、それを各種蛋白分解酵素阻害剤を含む4%SDS 8M尿素溶液にて抽出し、その遠心後上清を電気泳動後ウエスタンブロットし、BP患者血清と反応させた。15例の患者血清中、6例は主として240Kと、5例は主として108Kと、4例は両者と反応した^<1)>。この240Kおよび180Kのアミノ酸組成は類似性が認められたが、トリプシンまたはV8プロテア-ゼを用いたペプチドマップでは共通のペプチド以外に各々特有のペプチドも検出された。以上の結果は少なくとも二つの異なったBP抗原分子が存在することを示しており、かつ上記のBP患者血清とBP抗原との反応の多様性を矛盾なく説明し得る。今後は240Kおよび180Kの抗原決定基の同定を急ぐ予定である。これは180KのBP抗原分子に関する蛋白質レベルでの世界で初めての報告である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)