Microdialysis法を用いた脳内神経伝達物質の日内リズム
Project/Area Number |
01570602
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
笠原 嘉 名古屋大学, 医学部, 教授 (10027592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永津 俊治 名古屋大学, 医学部, 教授 (40064802)
中原 大一郎 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (80128389)
太田 龍朗 名古屋大学, 医学部, 講師 (00109323)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | マイクロダイアリシス / ド-パミン / 生体リズム / セロトニン / 脳内自己刺激行動 / ド-パミン遊離調節機構 / メラトニン |
Research Abstract |
数年来取り組んだマイクロダイアリシス法を確立し、その方法論についての問題点を論文として発表した(Nakahara et al.in Biogenic Amines)。また本方法の応用として線条体と前頭葉におけるド-パミン系の遊離調節機構について比較し、従来の方法では明確化されなかった前頭葉におけるド-パミン系遊離の調節の可能性を発表した(Ozaki et al.in J of Neurochemistry)。ついで脳内自己刺激行動において側坐核ド-パミン系が関与しており、ド-パミン取り込み阻害剤を併用することによって顕在化させうることを発表した(Nakahara et al.in Brain Research, Nakahara et al.Neuroscience Letters)。上述したこれまでの実績を踏まえた上で、ラット視交叉上核のインド-ルアミンをマイクロダイアリシス法で測定を始めた。手術侵襲から回復した段階で、自由行動下に視交叉上核のセロトニンと5-ヒドロキシインド-ルアミン酢酸の基礎値の測定に成功し、アンフェタミンに対するインド-ルアミンの反応を確かめ、用量依存的にセロトニンがアンフェタミンによって遊離が行われることを実証しつつある。今後、マイクロダイアリシスの利点である行動のモニタ-を併用し、行動のリズムと視交叉上核のインド-ルアミンのリズムの関係について検討する予定である。また名古屋大学農学部のグル-プとも共同し、鳩の松果体でのマイクロダイアリシスを始めており、生理的状態で松果体のメラトニンを経時的に計測する手法を確立しつつある。今後、鳥類でのリズムを本方法論を用いて検討を加えたいと思っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)