中脳皮質辺縁ド-パミン系の化学破壊と移植による行動および生化学・組織学的変化
Project/Area Number |
01570611
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
|
Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
池田 暉親 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (00038671)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 仁雄 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60073730)
松村 和典 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00190504)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | 移植 / ド-パミン / 腹側被蓋野 / 側坐核 / 行動量 / マイクロダイアリ-シス法 / ラット |
Research Abstract |
1.オ-プンフィ-ルドを用いた行動観察で、6-ヒドロキシド-パミン(6-OHDA)微量注入によるラット腹側被蓋野(VTA)化学破壊後、メタンフェタミン誘起行動量の対照群からの有意な減少をみた。 2.(1)VTA破壊3週後に、ラット胎仔中脳ド-パミン(DA)細胞を、側坐核へ移植したところ、移植4週後にはメタンフェタミン誘起行動量は回復傾向を示した。 (2)(1)と同様に、扁桃体へ移植したところ、行動量の有意な回復は認めなかった。 3.(1)in vivo microdialysis法による、側坐核の細胞外DAおよびその代謝産物であるDOPACとHVA濃度の測定において、破壊群ではDOPAC・HVAは対照群に比べ有意に低く、DA・DOPAC・HVAのメタンフェタミンに対する反応はほとんどみられなかった。 (2)側坐核への移植群では、DOPAC・HVA濃度は破壊群から回復(増加)し、メタンフェタミンに対するDAの増加反応・DOPACの減少反応も有意に回復し、対照群の反応に近いものであった。 4.チロシン水酸化酵素(TH)免疫組織化学法により、VTAからのTH陽性細胞の消失、移植部(側坐核)でのTH陽性細胞の成着を確認した。 以上の結果から、VTAの6-OHDA破壊によるメタンフェタミン誘起行動量の減少が、側坐核への胎仔DA細胞移植により回復し、移植部におけるDA遊離とその代謝能の回復が行動量回復を裏ずけているものと考えた。 なお、扁桃体への移植群におけるin vivo microdialysis法によるDA量他のデ-タは現在解析・検討中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)