抗酸化剤による虚血肝細胞障害の保護と肝移植への応用
Project/Area Number |
01570713
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
丸林 誠二 広島大学, 医学部, 助手 (80144814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅原 利正 広島大学, 医学部, 助手 (70175850)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 虚血 / フリ-ラジカル / 肝移植 / ス-パ-オキサイドディスムタ-ゼ / 臓器保存 |
Research Abstract |
1.ラット虚血肝モデルで、肝虚血時ならびに血流再開後のグルタチオンペルオキシダ-ゼ(GSH-Px)、グルタチオン還元酵素(GSH-Rd)、ス-パ-オキサイドジスムタ-ゼ(SOD)、カタラ-ゼ(CAT)の変動を調べた。ラットが全例死亡する虚血90分ではGSH-Px、GSH-Rd、CATは活性変動を認めず、血流再開後も活性変動を認めなかった。しかし、SOD活性は虚血90分で有意に低下し、血流再開後の過酸化脂質生成に伴って、その活性低下は持続した。虚血90分、血流再開後に細胞内抗酸化物質であるビタミンE、CoQ、還元型グルタチオンの著名な減少がこの実験モデルで認められ、かつ投与CoQ_<10>、ビタミンEが血流再開後の過酸化脂質生成を抑制するのみならず、これら抗酸化物質の減少を防ぎ、ラット生存率を上昇させた。このような実験結果により考え、今回認めたSODの肝虚血時の活性低下は虚血肝がラジカル反応を受けやすい状態にあることを示唆している。 2.CoQ_<10>のラット虚血肝移植モデルでの保護効果は認めたが、ビタミンEの投与効果については現在検討中である。 3.ブタを用いて保存液へのCoQ_<10>、ビタミンEの投与実験を現在施工中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)