完全房室ブロック作成なしに房室結節リエントリ-頻拍を外科的に治療する方法の研究……房室結節リエントリ-頻拍機序及び外科的治癒機転の解明……
Project/Area Number |
01570793
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
八木 葉子 東京女子医科大学, 附属日本心臓血圧研究所循環器外科, 助手 (00159196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎川 彰 東京女子医科大学, 附属日本心臓血圧研究所循環器外科, 助手 (50170832)
渡辺 直 東京女子医科大学, 附属日本心臓血圧研究所循環器外科, 講師 (00182923)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 発作性上室性頻拍症 / 房室結節 / 冷凍凝固法 / 房室結節リエントリ- / 心房エコ- / 心室エコ- / 房室伝導 / 心房中隔マッピング |
Research Abstract |
0.5μФ銀線(テフロンコ-ティング)をシリコン樹脂とプラスティックを用いたシ-トに縫い込み、先端電極部を銀球とした48点双極同時マッピング用の心房中隔シ-ト型電極を4種類作成(ユニ-クメディカルに依頼)した。そして、プログラム刺激法(電気生理学的検査)により、心房又は心室エコ-の誘発された雑種成犬を15頭用いた。実験では、全身麻酔、人工心肺下に右心房を切開し、心房中隔パッチ電極を装着した。プログラム刺激法にて心房又は心室エコ-を誘発し、その48点同時マッピング(心房中隔面)を行ない、房室結節リエントリ-回路の詳細な部位同定を行なった。そして、リエントリ-回路の同定された部位に冷凍凝固(Frigitronics社製冷凍凝固装置を用い、-60℃にて3分間の凍結)を施行した。1回の凍結毎に電気生理学的検査をくり返した。そして、房室結節リエントリ-回路切断の条件と完全房室ブロック発生点との関連を解明した。すなわち、AH時間が術前の65±2msec(mean±SEM、cycle length 450msec)から117±5msecへと延長しWenckebach点が207±7msecから319±17msecへと上昇した時に心房・心室エコ-(房室結節リエントリ-の反映)は消失し、室房伝導はブロックされた。さらに各々160±8,401±24msecへと延長した後、持続性完全房室ブロックが生じた。すなわち、心房・心室エコ-は不可逆的完全房室ブロック発生より有意(P<0.005)に少ない房室伝導遅延を指標に消失させ得ることが結論された。慢性犬も作成したが、慢性期にも房室結節リエントリ-は抑制されており、外科的治療の有効性が示唆された。今後、非開胸にて経静脈的アプロ-チによる冷凍凝固治療法の開発をすすめて、より高度の治療法を完成する予定で、実験を継続中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)