Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 久 九州大学, 医学部, 助手 (30232549)
西平 修 九州大学, 医学部, 助手 (30218185)
平 俊明 九州大学, 医学部, 医員
久 和孝 九州大学, 医学部, 医員
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1991: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1990: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1989: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
平成元年度,2年度の研究成果から,血管条辺縁細胞の正確な電位,Na^+K^+イオン濃度を同定するためには,どうしても内リンパ側から血管条辺縁細胞へ刺入するアプロ-チが必要であることが判明した。そこで,前庭階に小孔を作成し,ライスネル膜を経由して,内リンパ側から辺縁細胞への電極刺入を試みた。しかしながら,その結果は,血管条外側壁からのアプロ-チによる結果と大差なかった。すなわち,血管条辺縁細胞の電位は,蝸牛中央階の電位よりも,約10mV低く,Kイオンもやや低く,Naイオンはやや高いという結果が得られた。また,血管条内でのイオン濃度勾配は,内リンパ側が,Kが高く,Naは低いという結果であった。また,dataのバラツキもかなり大きかった。以上の結果は,内リンパ経由で辺縁細胞に電極刺入をしても,その結果は,血管条外側壁からのアプロ-チにくらべて,手技的困難さだけが増し,何ら,新しい情報は得ることができなかった。辺縁細胞の定量的解析には,技術的な改良も大事であるが,新たな測定器械の開発が必要と思われる。
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