Open Loop conditionによる追跡眼球運動
Project/Area Number |
01570965
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 功 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90018375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 達 第一医科株式会社技術開発室, 室長
岩沢 寛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60148096)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 視標追跡検査 / open loop condition / 注視眼振 |
Research Abstract |
追跡眼球運動(PS)検査は病巣側の決定や中枢障害か末梢障害かの鑑別上重要な検査法である。しかし、従来のサイン波や三角波によるclosed loop conditonによる検査では、自発、注視眼振が存在する場合、波形に重複し、一軒PSが障害されたように見え、PSが正常か、異常か判別出来ない。また周波数、振幅、運動の予測性にも影響され、PSが正常でも利得が低下する。これらの問題点を解決するため、今回我々はRashdass(1961)のステップ・ランプ刺激法にもとづいてPSを検討した。 方法 正常者、注視眼振を認める末梢障害、中枢障害患者を対象にした。正面の点光源を固視させておき、電算機で制御された視標を左右に2度、4度ステップさせ、その後視標を2°/秒の速度間隔で16°/秒までランプ刺激を行った。刺激方向は中心窩に向う刺激と、中心窩より離れていく刺激をランダムに与えた。眼球運動は眼振計で原波形と視標運動原波形を記録し、眼球運動速度、加速度も描記した。 結果 正常者、注視眼振のある末梢障害患者では眼球運動速度波形、潜時より、明らかにPSと急速眼球運動を分離する事が出来た。PS障害のある、注視眼振を認める中枢障害患者では明らかなPSは記録されず、急速眼球運動のみで視標を把える所見がえられた。 コメント ステップ・ランプ刺激法に基づくopen loop conditionによるPS検査法はPSと急速眼球運動を分離記録する事が出来、従来の如く自発眼振がPSの波形に重複する所見は除外する事が出来る事が示唆された。またPSの欠如する中枢障害患者では急速眼球運動のみ認められ、この検査の有用性が示唆された。しかし分析対象が100msのオ-ダ-である事、眼球速度波形が小さく、したがって感度を増幅するための交流の混合、適当な刺激条件の設定等次回の研究費を得てこの検査を完成したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)