複素環化合物の高速真空熱分解及び光化学反応・就中、トリアジン類の分解反応の挙動
Project/Area Number |
01571163
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
大沢 昭緒 昭和大学, 薬学部, 教授 (00102369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川畑 千香子 昭和大学, 薬学部, 助手 (60214681)
永田 和弘 昭和大学, 薬学部, 助手 (20208010)
岡田 真弥子 昭和大学, 薬学部, 助手 (10185449)
海宝 輝光 昭和大学, 薬学部, 助手 (60194669)
伊藤 喬 昭和大学, 薬学部, 講師 (40159885)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 複素環化合物 / 熱分解 / FVP / 光反応 / 光分解 / 1,2,3-トリアジン / 分解反応 |
Research Abstract |
まず、ピリジンN-オキサイド類の高速真空熱分解(FVP)につき検討した。α-位にメチル基を有するピリジンN-オキサイド類では、α-ピコリルラジカル経由の反応が進行し、母核の反応性に関する情報が得られなかったため、無置換体及び、シアノ基、フェニル基等を有するN-オキサイド類を基質とし反応を行なった。その結果、単なる脱オキシ化の他に、オキサジリジン中間体経由と考えられる生成物、更には共役系に沿って酸素原子が連続的に転位した興味ある化合物が得られた。オキサジリジンは、光反応における中間体として想定されているが、光励起分子であるため理論的考察は充分でない。我々の見出した、気相、熱でのオキサジリジン生成は、厳密な考察が可能であり、分子軌道法を用いた反応機構の解析を現在行なっている。また、キノリンN-オキサイド類のFVPにおいて、単環の基質では発見できなかった環変換生成物を得た。1,2,3-トリアジンは、FVPにより、アセチレン類、ニトリル類及び窒素へと分解した。非対称に置換基を有する1,2,3-トリアジンを用いると開裂方向に選択性が見られた。一例として、4-フェニルトリアジンを用いた場合、ベンゾニトリルはほとんど得られず、フェニルアセチレンが生成する方向へと分解する。この開裂により、生成エネルギ-の面から見ると、不利な化合物が得られており、Hammondの仮説が成立しない特殊な反応系と考えられ興味深い。今後、両開裂方向への遷移状態に関する分子軌道計算を行なう予定である。一方、光励起による1,2,3-トリアジンの分解でも、アセチレン類、ニトリル類が得られるが、FVPの場合とは異なり、非対称トリアジンを用いても、開裂方向の選択性は見られなかった。光励起状態と基底状態での反応性の相違は、トリアジン分子の性質を知る上で重要であり、今後より精密に検討を加えていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)