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ハプトグロビンとヘモグロビンの特異的相互作用機構の解明

Research Project

Project/Area Number 01580144
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 物質生物化学
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

熊崎 隆  北海道大学, 薬学部, 助手 (70111177)

Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywordsハプトグロビン / ヘモグロビン / 差標識法 / 化学修飾 / 結合部位 / 合成ペプチド / 蛋白質間相互作用
Research Abstract

申請した研究課題について以下の成果を得たので報告する。
1.『差標識化学修飾法によるハプトグロビン(Hp)のヘモグロビン(Hb)結合部位の同定』……申請書『研究方法』に従ってHp-Hb複合体をまずアセトアミジン化した。次にSDSを加えて両者を解離させた後、Hp上の未修飾アミノ基をトリニトロフェニル(TNP)化した。その結果、H鎖に2.5ケのTNP基が導入された。一方、L鎖はほとんどTNP化されず、Hbとの結合に直接関与しないことが確かめられた。TNP化H鎖をキモトリプシン消化し、消化物を逆相系高速液体クロマトにかけることによって3種のTNP化ペプチドを得ることができた。それらを分析した結果、TNP基はIle-1のα-アミノ基、Lys-136およびLys-218のε-アミノ基にそれぞれ導入されていることが分かった。一方、上記『修飾法』を遊離のHpに適用した『対照実験』を行った所、H鎖へのTNP基の導入個数は0.6ケへと減少し、しかもそれはもっぱらIle-1のα-アミノ基に導入されていた。従って、以上の結果から(1)HpのHb結合にはH鎖上のLys-136とLys-218の2残基が関与すること、(2)H鎖Ile-1のα-アミノ基は遊離の状態においても分子内に埋れて存在すること、が明らかになった。
2.『免疫化学的方法によるHpのHb結合領域の同定』……項目1の差標識実験からHbとの結合に関与することが明らかとなったLys-136を含むペプチド(124〜138)及び“extraloop"に含まれるペプチド(159〜175)を合成し、均一なペプチドを単離した。予備的検討では、これらのペプチドがHpのHb結合反応を阻害するという結果は得られなかった。今後はより低濃度のHpとHbの使用が可能な高感度結合活性測定法の開発と、より長鎖のペプチドの調製を検討し、差標識法によって明らかにした2つのリシン残基のHb結合における具体的な役割(どちらのリシン残基がHbα又はβサブユニットとの結合に関与するのか)を明らかにし、Hp-Hb間相互作用を分子レベルで解明していきたい。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report
  • Research Products

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  • [Publications] 発表者;漆原範子,熊崎隆,石井信一: "ハプトグロビンのヘモグロビン結合部位の同定" 第62回日本生化学会大会 生化学. 61. 1016 (1989)

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URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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