薬物誘導型P-450遺伝子の転写課程に関与する蛋白性因子のCDNAクロ-ニング
Project/Area Number |
01580182
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
代謝生物化学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
十川 和博 東北大学, 理学部, 助教授 (80175421)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 転写調節因子 / Zincフィンガ-構造 / DNA結合蛋白質 |
Research Abstract |
チトクロ-ムP-450b、P-450c遺伝子のプロモ-タ-領域には更に上流に存在するエンハンサ-と協同して遺伝子の転写過程に重要な役割を持つ共通のシスのエレメントが存在する。このBTEと名づけたDNA領域にはその塩基配列を認識して特異的に結合する蛋白性因子が存在することをDNaseIフットプリント法、ゲルシフトアッセイ法によって確認した。またSouth-Westernプロット法によりこの蛋白性因子の分子量は約56KDaであることが判明した。 BTE塩基配列をもったオリゴヌクレオチドを合成し、これをプロ-ブとしてλgt11ファ-ジをベクタ-としたcDNAライブラリ-(ラット肝由来)をスクリ-ニングした結果、二、三のクロ-ンが単離でき、そのうちの一つをくわしく解析した。まずこのcDNAをT7のプロモ-タ-をもつプラスミドに結合し、大腸菌で発現させたところ、粗抽出液を用いた結果であるが、ゲルシフトアッセイでBTE結合能を有していた。またこの遅れて泳動するバンドは非標識のBTEで特異的に消失した。この抽出液でDNaseIフットプリントを行なった結果、培養細胞の核抽出液を用いた結果と全く同じ領域が保護された。このcDNAクロ-ンの塩基配列を決定した結果、完全長のクロ-ンではなかったがこの蛋白質はカルボキシ末端付近にシスティン残基2コとヒスチジン残基二コからなるZincフィンガ-構造を3回くり返して保持していた。この部分がDNAに結合するドメインであると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)