Research Abstract |
微生物によるビタミンの生産についてはビタミンB_2、ビタミンB_<12>あるいはメタノ-ル資化菌によるコエンザイムQなどの生産が実用化されている。一方バイオテクノロジ-の進捗に伴い、従来の醗酵法に加えて酵素法による生涯が検討され始めている。酵素法での生産を成立させるためにはどの中間体を酵素法の基質として用いるか、またその酵素系をどうするかという検討が必要であるが、そのためには目的とするビタミンの生合成経路を確定するとともにその酵素系の検討がなされなければならない。 ビタミンB_<12>下方配位子となっているヌクレオチド部分の塩基5,6-ジメチルベンツイミダゾ-ルの起源についてはリボフラビンまたはその前駆物質6,7-ジメチル-8-リビチルルマジンとされているがその生合成経路は確立されていない。この生合成経路をトレ-サ-法で確認することを目的とした。 そのため、通性嫌気性菌である酵母を用いて、リボフラビンのビタミンB_<12>生合成に及ぼす影響を検討した。その結果、好気条件下、半嫌気条件下ともビタミンB_<12>生合成はリボフラビンによって影響を受けないことから、5、6-ジメチルベンツイミダゾ-ル部分はリボフラビンの前駆物質6,7-ジメチル-8-リビチルルマジン経由で生合成されることが明かになった。
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