MUレーダーを用いて境界層の風の連続観測を行うことによるメソ・スケール現象の解析
Project/Area Number |
01601010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
住 明正 東京大学, 理学部, 助教授 (10179294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深尾 昌一郎 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (30026249)
渡辺 明 福島大学, 教育学部, 助教授 (70114006)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | MUレーダー / 対流圏下層風 / メソスケール / 梅雨末期集中豪雨 |
Research Abstract |
MUレーダーを用いて対流圏下層の風の連続観測を行い、メソスケール現象の運動場を解析しようとするのが、本研究の目的である。そのために、まず、その可能性をさぐるために、深尾は、1989年6月26日ー30日に、住・渡辺は、7月17日ー21日に、対流圏下層に的を絞った観測を実施した。 深尾の観測では、メソスケール低気圧に伴う上昇流や、更にスケールの小さい上昇流を観測した。この事は、メソスケール現象の観測にMUレーダーが有効であることを示している。住達の観測は、当初は、梅雨末期の集中豪雨を対象としたものであったが、昨年は梅雨が明けてしまい、梅雨あけの持続的な下降流を観測した。 これらのことから、MUレーダーによる下部対流圏の観測の意議は認められるが、一方、MUにも欠点がある。それは、MUレーダーが高価で、且つ、一点観測であることである。気象学では場の観測が不可欠であり、どうしても多数展開する必要がある。 そこで、これらの欠点を補い、安価で多数展開出来るような境界層レーダーの開発に関する基礎研究・予備設計を行なった。その結果、送信機として、移動用無線通信機器、データ処理部としてパソコンと高速信号処理基盤を用いれば、小型・可搬・安価・多数製造可、したがって、ネットワークを作れる境界層用のレーダーが出来るという結論に達した。 具体的に、送信周波数1.35GHz、送信出力1.0kW程度でアンテナの設計を行い、開口面積4m^2で充分実用化可能との結論に達した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)