巨大地震に先行する地震群の活動と広域地殻応力場の変化
Project/Area Number |
01601023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
久保寺 章 京都大学, 理学部, 教授 (70025229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神沼 克伊 国立極地研究所, 教授 (90012921)
岡田 弘 北海道大学, 理学部, 助教授 (40000872)
高木 章雄 鹿児島大学, 理学部, 教授 (30004261)
茂木 清夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (40012893)
尾池 和夫 京都大学, 理学部, 教授 (40027248)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 伊豆半島東方沖群発地震 / 伊東沖海底噴火 / 群発地震 / 広域地殻応力場 / 南極昭和基地での微小地震 / マグマ溜の合体 / 潮汐力による地殻歪と地震 / 震源域の広大と成長 |
Research Abstract |
研究目的:大地震や火山噴火にはその震源域や火山周辺においてしばしば先行する地震群の活動がその直前だけでなくかなり以前から出現し、大地震の震源域や噴火に関わる領域よりも広い地域にわたる地殻応力場の変動と密接に関わっている。これらの地震群の発生メカニズムを解析し、地殻内の応力状態を推定する方法を確立する。 研究成果:1989年6月30日伊豆半島東方沖に発生した群発地震は7月13日には遂に伊東沖の海底噴火に発展した。この一連の現象を研究対象とするとともに、各地に発生した地震群の特性を調査研究した。更に、研究成果を持ち寄り研究討論会(元年11月17日〜19日於静岡県地震防災センター)を開き全員で研究発表を行った。この成果は「群発地震と広域応力場(続)」として月刊地球に掲載予定である。 (伊豆半島東方沖群発地震関係)7月より臨時観測を実施し、本研究班からは3班が出動し、長期の地震活動の変化、海底噴火後の地震活動域の特徴及び微動の消長にそれぞれ焦点をしぼって研究を行った。更に1978年以来しばしばこの付近に発生した約20回の群発地震活動と異常隆起との関係を調べ、群発地震による破壊の進行やマグマ溜の合体は非可逆現象で一方的に変化するとのモデルで一連の群発地震活動と地殻の異常隆起の現象を統一的に解釈することができた。 (地震群の特性と地殻応力場との相関)1)地震の発生と潮汐力による地殻歪との関係。2)フィリッピン海プート内に発生する地震群と上部地殻内に発生する地震群との相関。3)群発地震の震源域の拡大及び成長。4)北海道に発生した地震群の特徴から、応力場に変化が生じると地震の発生回数だけでなく、地震の発生様式にも変化がみられる。5)南極昭和基地付近の微小地震は数年から10年の間隔で間欠的に発生していて、〓床後退に伴う地殻の隆起による歪の蓄積で発生する。等の研究成果である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)