西九州の豪雨災害による人的被害の分析と被害自治体における災害意識の比較研究
Project/Area Number |
01601524
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
岡林 隆敏 長崎大学, 工学部, 助教授 (90039686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 純 長崎大学, 教育学部, 助教授 (30136626)
高橋 和雄 長崎大学, 工学部, 助教授 (30039680)
荒生 公雄 長崎大学, 教育学部, 教授 (40039425)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 豪雨災害 / 社会の防災力 / 防災意識 / アンケ-ト調査 / 行政の対応 / 自主防災組織 / 自治会の対応 / 避難行動 |
Research Abstract |
九州の西部、中でも長崎県を中心とする地域は集中豪雨の多発地帯であり、戦後の災害だけでも多くの死傷者を発生させている。災害による人的被害を軽減するためには、災害時の行政の対応、地域のコミュニティ-及び個人の防災意識に係わる要因が大きい。そこで、本研究では、主に次のような調査・研究を行った。(1)戦後の長崎県の豪雨災害の特徴と被災歴 西九州、特に長崎県を中心として過去の災害を復元した。新聞資料、写真、報告書を収集し、各災害を分析し、その特徴を明らかにした。 (2)長崎水害後の自治会の対応と自主防災組織の形成についての調査 これまで数年間に渡たり行ってきたアンケ-ト調査に基づいて、自治会の災害復旧に果す役割、さらに自主防災組織の現状と活性化の方向を明らかにした。このことにより、災害時の救助・避難および復旧において、地域の結びつきの必要性を検証した。 (3)昭和63年島原水害にみる防災力評価の調査 長崎水害後の大きな水害「島原水害」について、長崎豪雨災害後新しく導入された防災対策が、諫早水害による被災歴をもつ島原において、どのように生かされたのかを明らかにした。 (4)災害後の行政機関の防災体制の整備についての調査 長崎豪雨災害による長崎市及び島原水害による島原市における事例の調査をした。 これらの研究により、長崎県の豪雨災害の特徴と社会的な防災力が主に長崎市と島原市を中心にして評価された。また、災科学科の総合科学としての方法論が検討された。本研究は長崎県を中心に進められたが、このような災害研究の方法は、豪雨災害が多発する西九州の災害研究に一般化することができる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)