人為起源物質の制御にはたすリスク評価と管理手法の役割
Project/Area Number |
01602004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
北畠 能房 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (20109896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 紀子 統計研究会, 研究員
飯島 伸子 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (20010019)
阿部 泰隆 神戸大学, 法学部, 教授 (80030617)
池田 三郎 筑波大学, 社会工学系, 教授 (40026307)
松原 望 東京大学, 教養学部, 教授 (20000185)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
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Keywords | 学際的接近 / リスク発生・伝搬構造 / リスクの社会的被害構造 / リスク評価 / リスク管理 / 動的リスク管理 / 環境・経済勘定体系 / 法律学とリスク |
Research Abstract |
本研究班の特色は、社会科学研究者と自然科学研究者が各自の研究経歴をふまえてリスク問題をどう考えていったらよいかを、出来るだけ幅広い観点から検討してきたことである。 最終年度の本年は、昨年度とりまとめた中間報告書およびその後の研究成果の相互利用を推進するために、医学、法学分野の研究協力者をまじえての班としての討論会を数回開催し、また、重点領域研究の研究会や環境科学会、分担者各員の所属学会等での研究発表を通じて研究内容の充実に留意するよう努めた。それらを踏まえて、班としての最終的な研究成果を研究報告集(G023)「リスク問題への学際的接近」としてとりまとめた。その中で、今後必要とされるリスク管理策の方向および検討課題について、以下の4つの提言を研究班としてとりまとめた:1)消費者リスク関連情報をきちんとした形で提供しうるネットワークづくり、特にどこでどのような情報が手に入るかを消費者に知らしめるルートづくりに取り組む必要があること;2)環境にかかわる人間行動のプラス面とマイナス面を、時間の経過に沿って体系的に把握しうるような情報収集体系の整備;3)これまでの公害事例等のレビューにもとづいて、動的リスク管理研究に取り組む必要性のあることを強調すると共に、主要な研究課題として、不確実性下の意思決定にみる2種類の過誤と、事前及び事要のリスク評価の係りの明確化をはかる必要性のあること;4)リスク管理法制の今後の研究課題とし事前規制および過去の被害に対する金銭調整の2つの観点からの取り組みが必要なこて。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)