Project/Area Number |
01602012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
嶋 昭紘 東京大学, 理学部, 教授 (60011590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 紘一 京都大学, 医学部, 助教授 (30131022)
佐藤 千代子 放射線影響研究所, 遺伝学部, 副部長
池永 満生 京都大学, 装射線生物研究センター, 教授 (70025378)
野村 大成 大阪大学, 医学部, 教授 (90089871)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥13,700,000 (Direct Cost: ¥13,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥13,700,000 (Direct Cost: ¥13,700,000)
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Keywords | ショウジョウバエ / カイコ / メダカ / マウス / ヒト / 体細胞突然変異 / 生殖細胞突然変異 / 発生異常 |
Research Abstract |
今年度は我が班の最終年度になる。分担者のそれぞれが精通した実験系を駆使して、標準的作用原に関する作用量ー効果関係を検索し、各々の実験系の有効性と得られる結果の妥当性の確認を中心に研究を行った。1.ショウジョウバエ高感度検出系を検討し、検出系の細胞の種類と突然変異の型により検定結果が異なることを見いだし、リスク評価のうえで今後の問題点を指摘した。2.ENU低濃度暴露によるカイコの発生異常を調べ、当代幼虫における奇形(特に腹節の形成異常)および後代における各種突然変異も多数得られたことから、カイコ卵が環境汚染物質の毒性検定に有用であることをさらに確認した。3.環境要因が引き起こす継世代影響を、メダカを用いて検出する新しい実験系を開発した。ガンマー線とENUを代表的な作用源とし、優性致死、特定座位突然変異および奇形を指標とした本実験系の有効性と得られる結果の妥当性を約40万個の胚を使って検証した。得られた線量ー効果関係から、ガンマー線誘発総突然変異は、精子、精細胞の様な分裂終了細胞では、精原細胞に比べて約10〜20倍も感受性が高いことが明らかになった。4.環境要因による継世代的響として、化学物質とX線によるマウス奇形と発癌の作用量ー効果関係を調べた結果、奇形は明確な閾値と作用量、系統および作用時特異性を特微とすることを明らかにした。5.ヒトの正常肝臓及び肝癌組織についてO^6-AIG-アルキル転移酵素の測定したところ、同じ患者の正常組織は高い活性を示すが、腫瘍組織では活性がない場合2例存在した。6.ヒト細胞突然変異をAPRT欠損症の保因者由来リンパ芽球細胞を用いて調べ、DAP^rとTG^rは頻度だけでなく、遺伝子の構造変化の種類の上でも大きな相違のあることが示唆された。7.ヒトDNAの変異解析にはPCR増幅DNAを試料とするDNA:DNA2本鎖のDGGE法が最適てわかり、検出系の基盤で設定できた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)