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ウイルスを吸着捕捉する新素材を活用した環境浄化のための新しい手法

Research Project

Project/Area Number 01602515
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto Institute of Technology

Principal Investigator

川端 成彬  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (70025998)

Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsウイルス / 捕促除去 / フィルタ- / ピリジニウム型ポリマ- / 不織布
Research Abstract

ウイルスによる病気には特効薬がなく、ウイルスによる汚染を防除するための効果的な方法は確立されていない。筆者の研究グル-プで開発した不溶性ピリジニウム型樹脂が水中のウィイルスを強力に吸着捕促する性質を持っている。本研究の目的は、この樹脂の特性を活用してウイルスによる環境汚染を防止するための新しい手法を開発することである。昨年度の研究によって、不溶性ピリジニウムに対しても強力な吸着捕促作用を示すことが明らかにされた。そこで本年度においては、本研究の手法を実用化に移すための具体的な技術的問題に取り組んだ。これはでの研究においては不溶性ピリジニウム型樹脂をビ-ス状樹脂として用いてきたために表面しか利用されず無駄が多い。このためにコストのかさむことが実用化の障害になっている。そこでウイルスを吸着捕促する性質を効率よく活用するために、水には不溶性であるが有機溶媒には可溶性のピリジニウム型ポリマ-を合成し、これを不識布の表面に薄くコ-ティングし、これを水中ウイルスを捕促除去するためのフィルタ-として用いることについて検討した。この目的に用いる可溶性のピリジニウム型ポリマ-として4-ビニルピリジンとスチレンのモル比1:3の共重合体を合成して用いた。不織布としてレ-ョン100%の厚さ0.5mmの不織布を用いた。可溶性ピリジニウム型ポリマ-を19.1g/m^2コ-ティングした不織布を40枚重ねてフィルタ-とし、バクテリオファ-ジT4の水溶液を空間速度2で流したところ、99.9%のウイルスが除去された。不織布はメンブランフィルタ-と異なり目が粗いので、ウイルス水溶液を流しても抵抗殆んどない。それにもかかわらず高いウイルス除去率が得られたのは、不織布の表面にコ-ティングしたピリジニウム型ポリマ-が強力な捕促作用を示したためと思われる。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report

URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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