Project/Area Number |
01602524
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
広瀬 勉 熊本大学, 工学部, 教授 (40037841)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1989: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | オイルアグロメレ-ション / 石炭 / 脱硫 / コ-ルクリ-ニング / 酸性雨 / 脱灰 |
Research Abstract |
酸性雨原因物質であるSO_2の発生源対策の一つとして石炭からの事前脱硫を目的として、比較的温和な条件下で進行し高い石炭回収率を有するオイルアグロメレ-ションについて実験的に検討した。 1.グラファイトを有機可燃分と見なし、これに種種の無機物質を混合させた模擬石炭を用いて、オイルアグロメレ-ションの原理的な分離性能を確かめた。石炭中の鉱物質の主成分をなすシリカ、アルミナについては96-98%という高い除去率を示し、石炭中の無機硫黄として代表的なパイライトについても90%以上が除去された。このようにパイライトは親水性鉱物とともにテ-ル中に分散したままとなるので、この方法はパイライト除去に対する潜在的有効性を持っている事がわかった。 2.粉砕した種種の石炭にオイルアグロメレ-ションを適用したところ、パイライト性硫黄の50%程度が除去されるが、脱硫性能は一般に模擬石炭に対するものより低いことが判った。一つの原因としてスラリ-の分散集合状態を考えて考察した。 3.本法では、脱硫と同時に約70%の高い脱灰率がえられるが、脱硫と脱灰は必ずしも同じ挙動を示すわけではない事が判った。例えば、かくはん回転数の増加につれて脱灰は向上するのに脱硫は低下するという逆の傾向が見られた。鉱物質と無機硫黄の分布状態の差異及び石炭の粉砕経過に大きく依存しているものと思われる。
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