Project/Area Number |
01604522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 正 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70092385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 章一郎 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40111570)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 分子認識 / 輸送膜 / クラウンエ-テル / LB膜 / 化学修飾 / 酸化スズ電極 |
Research Abstract |
1.研究目的 高度の分子認識機能と輸送機能をもつ固体膜の開発を目的として、(1)固体表面への機能分子修飾方法、(2)固体表面分子の電気化学的キャラクタリゼ-ション、(3)液体膜による機能分子の物質輸送機能、について検討した。 2.研究成果 (1)クラウンエ-テルの表面修飾.特定のイオンを選択的に捕捉する長鎖クラウンエ-テルの単分子膜をLB法によって酸化スズ(SnO_2)基板上に累積した。また、シランカップラ-またはチタネ-トカップラ-を用いて、SnO_2基板上にクラウンエ-テルを化学結合させた。 (2)表面分子の電気化学的キャラクタリゼ-ション.(1)で作製したSnO_2電極について、空乏モ-ド電界効果による表面電導程度変化を観測した結果、電極の応答と溶液中の各種イオンのサイズあるいはクラウンエ-テルとの錯体安定度定数との間に良好な相関が得られ、電極表面のクラウンエ-テルのイオン認識機能が確認された。 (3)液体膜による輸送機能評価.LB膜構成分子となるステアリン酸またはステアリルアミンとクラウンエ-テルを含むクロロホルム液体膜の両側水相に等モルのアルカリ金属塩化物を加え、その溶液間にpH勾配をつけたプロトン駆動型輸送を行ったところ、クラウンエ-テルと錯形成するカリウムイオンがその濃度勾配に逆らって選択的に輸送されることが判明した。 以上の結果より、固体表面への機能分子修飾法と表面の電気化学的キャラクタリゼ-ションの確立が達成された。さらに、膜構成分子の協同効果によるイオンの能動輸送機能を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)