新規環状モノマ-類の合成と重合及び高性能成型材料への応用
Project/Area Number |
01604537
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
遠藤 剛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40016738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 未知人 東京工業大学, 資源化学研究所, 教務員 (50202859)
横澤 勉 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (80182690)
高田 十志和 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40179445)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 非収縮機能 / スピロオルトエステル / スピロオルトカ-ボナ-ト / エラストマ- / ポリチオエ-テル / ポリウレタン / 成型原材料 / 結晶性高分子 |
Research Abstract |
本研究は重合時に非収縮機能を有する環状化合物(スピロオルトエルテル(SOE)、スピロオルトカ-ボナ-ト(SOC)及びその誘導体)を種々の高分子中に導入し、硬化的に非収縮性を示す成型材料の一化般を検討した。(1)ラジカル重合性基として炭素-炭素二重結合を付与した不飽和スピロオルトエステル(VSOE)と不飽和スピロオルトカ-ボナ-ト(VSOC)を合成し、汎用ビニルモノマ-との共重合を検討した。その結果、VSOEは求電子性ビニルモノマ-と共重合し、可溶性共重合体をUSOCは種々のビニルモノマ-と共重合し、不溶性共重合体を与えた。さらにUSOE共重合体はカチオン触媒によって架橋体を生成し、その際の体積減少が僅かであることを明らかにした。(2)測鎖にSOE構造を持つメタクリラ-トとイソプレンとのラジカル共重合を行い、エラストマ-への非収縮機能因の導入を検討した結果、仕込比に対応して任意にSOE構造要ポリイソプレンに導入できた。また共重合体の酸融媒による架橋反応では僅かに体積膨張することを見出した。(3)SOC構造を高分子主鎖に持つポリチオエ-テルをUSOCとジチオ-ル類とのラジカルポリ付加によって合成することを検討した結果、種々のジチオ-ル類から定量的にポリチオエ-テルが得られ、その構造は複数の結晶状態を有する結晶性ポリマ-であることを明らかにした。また得られたポリチオエ-テルはアジポイルクロリドによって架橋した。(4)SOC構造を高分子主鎖に持つポリウレタンの合成を検討した。すなわち、VSOCにメカルカプトアルコ-ルをラジカル付加させてSOC構造を持つジオ-ルを合成し、これとジイソシアナ-トとの反応によって高収率をフィルム成型性のよいポリウレタンが合成できることを明らかにした。得られたポリウレタンは室温より高いTgを有し、アジポイルクロリドによって容易に架橋した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)