Project/Area Number |
01604549
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡田 鉦彦 名古屋大学, 農学部, 教授 (20023103)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 一清 名古屋大学, 農学部, 助教授 (10023483)
住友 宏 名古屋大学, 名誉教授 (70023372)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | アンヒドロ糖 / 開環重合 / 分子生体機能 / 分子認識 / 合成多糖 / 糖質重合体 / 生医学材料 / 生体機能材料 |
Research Abstract |
生体組織や細胞における複合多糖の機能の解明が進むにつれて、機能物質としての多糖の重要性が一段と注目されている。本研究では、生体機能材料開発の基礎研究として、アンヒドロ糖誘導体の開環重合法およびオリゴ糖ステレン誘導体のラジカル重合法を応用して、以下の重合体の構造制御合成を行い、若干の分子生体機能を明らかにした。1.多糖セグメントを一成分とするブロック共重合体の合成 アンヒドロ糖誘導体の開環重合を行って、還元末端にアミノ基を有する(1→6)-α-D-グルカン誘導体を合成した。これを高分子開始剤として用いて、γ-ベンジル-L-グルタマ-トNCAを重合させ、多糖ーポリペプチド複合体得た。2.(1→6)-β-多糖の合成 次の二つの方法により、(1→6)-β-グリコシド結合からなる多糖をアンヒドロ糖誘導体の開環重合を経て、合成した。(a)オキソニウム交換反応を利用する方法;4-デオキシ-(1→6)-β-L-および(DL-)リボ-ヘキソピラナン(b)隣接基関与を利用する方法;(1→6)-β-D-ガラクトピラナン。 3.オリゴ糖を側鎖にもつ糖質重合体(a)セロビオ-スやメリビオ-スなどの二糖を出発物質に用いて、オリゴン糖置換ステレン重合体および共重合体を合成し、それぞれが血管壁細胞および赤血球と特異的に相互作用することを見出した。(b)アンヒドロニ糖誘導体の重合により、櫛型分枝多糖を合成した。(c)ガラクト-ス糖鎖を側鎖にもつポリペプトチドを合成した。 得られた多糖はいずれも、分子認識・細胞認識能に基づく多糖の精妙な生体機能の本質を、分子あるいは細胞レベルで解明するモデル物質となるとともに、新しい生医学材料や薬理活性物質として役立つものである。今後生体機能材料の開発と複合効果の発現をさらに目指したい。
|
Report
(1 results)
Research Products
(12 results)