導電性高分子の電子・光物性と機能性出現機構に関する研究
Project/Area Number |
01604573
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉野 勝美 大阪大学, 工学部, 教授 (70029205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 雅則 大阪大学, 工学部, 助手 (50204186)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ポリ(3-アルキルチオフェン) / ド-ピング / 光伝導性 / 導電性高分子 / コンフォ-メ-ション / ポ-ラロン / ポリ(3-アルキフラン) / ポリ(3-アルキルセレノフェン) |
Research Abstract |
(1)ポリ(3-アルキルチオフェン)はフィルム状態において温度により著しいスペクトルの変化を示すが、ポリ(3-アルキルセレノフェン)、ポリ(3,4-ジアルキルセレノフェン)等ではこの様な顕著な変化は見られない。 (2)ポリ(3-アルキルチオフェン)ではルミネッセンスが温度と共に強くなるという異常特性を示すが、ポリ(3-アルキルセレノフェン)、ポリ(3,4-ジアルキルセレノフェン)ではこの様な異常は見られなかった。 (3)ポリ(3-アルキルチオフェン)の電気的光学的性質は10kbar以下の圧力にも大きく依存するが、ポリ(3,4-ジアルキルチオフェン)の依存性は小さい。 (4)ポリ(3,4-ジアルキルチオフェン)の禁止帯幅はポリ(3-アルキルチオフェン)に比べて0.6〜0.8eV以上も大きい。 (5)禁止帯幅の大きい事を反映してポリ(3,4-ジアルキルチオフェン)のド-ピングによるスペクトル変化は高エネルギ-側にシフトする。転移の過程にはやはりポ-ラロン、バイポ-ラロンが関与する。 (6)ポリ(3-アルキルフラン)の禁止帯幅はポリ(3-アルキルチオフェン)とほぼ同じであるが、吸収スペクトルの温度変化、ルミネッセンス等の温度変化に異常は見られない。 (7)ポリ(3-アルキルチオフェン)は固体状態のみならず、液体状態でも光伝導性を示す。しかもそのスペクトル応答の温度依存性は複雑で、また極性効果も著しい。 (8)これらの現象、特に温度依存性はまずアルキル側鎖のコンフォ-メ-ションの変化が起因となるが、S,Se,O等の原子の大きさ、ジアルキルかアルキルか等の遅いによる立体障害の差が決定的影響を持つ。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)