Project/Area Number |
01607005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大城 芳樹 大阪大学, 工学部, 教授 (70028984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 真二 大阪大学, 工学部, 教授 (00029050)
園田 昇 大阪大学, 工学部, 教授 (20083983)
桑嶋 功 東京工業大学, 理学部, 教授 (50016086)
北尾 悌次郎 大阪府立大学, 工学部, 教授 (10081324)
秋葉 欣哉 広島大学, 理学部, 教授 (20011538)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥35,300,000 (Direct Cost: ¥35,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥35,300,000 (Direct Cost: ¥35,300,000)
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Keywords | 増炭素反応 / 分子変換 / ヘテロ環合成 / 立体選択的合成 / 環変換 / 触媒反応 / カルボニル化 / カルボニルアニオン |
Research Abstract |
現在不可能視されている物質変換法の実現や、多段階間接法による変換法の超短縮化を目的とし、新反応試剤や新触媒の開発、反応基質の活性化や新活性中間体の発生法の確立、多官能分子の化学修飾や分子形状に基因する新しい分子変換法の開発と、それらの合成化学的応用を系統的に展開した。本年度の成果を以下に要約する。 (1)多官能高歪み三員環の開環に基づく三原子組込み増炭素型のヘテロ環合成法を開発した。(2)ケイ素とルイス酸の特性を利用する反応場を設計し、選択的かつ超高率的環拡大骨格変換法を確立した。(3)カルコゲン元素を触媒とする超高率的かつ高選択的カルボニル化反応を開拓した。(4)カルボニルアニオンのエノラートへの分子内変換という新手法により、非従来型炭素鎮延長手法を確立した。(5)シロキシベンゾピリリウム塩を活用する位置選択的な高効率一段階増環反応を見出した。(6)五配位アリルシリケートによる位置特異的かつ高立体選択的アリル化反応を明らかにした。(7)硫黄官能基をもつプロパンカルボン酸による光学活性シクロプロパンカルボン酸の高率的合成法を開発した。(8)フェニルチオ基とメトキシ基に挟まれた1,1ー双極子等価な新規増炭素反応剤を開発した。(9)フッ素原子の特性を活用する含フッ素ヘテロ環の新合成法の開拓と応用を展開した。(10)有機クロム反応剤による高度な官能基、位置および立体選択的合成法を見出した。(11)渡環的DielsーAlder反応を利用した超高率的ステロイド骨格合成法を確立した。(12)新増炭素反応による積層型ポルフィリン多量体の簡便かつ選択的合成法を開発した。(13)リンの特性を活用する新増炭素試薬を開発し高効率的縮環形成法を確立した。 以上の結果は新規な超高率的増炭素反応を開拓し、応用範囲の広い新方法論として展開したものである。その成果は化学関連学術分野だけでなく、それを基盤とする各産業分野の発展に大いに貢献するものである。
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