Project/Area Number |
01611003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久城 育夫 東京大学, 理学部, 教授 (80011526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 秀康 国立極地研究所, いん石資料, 助手 (10113896)
中村 昇 神戸大学, 理学部, 助教授 (90030791)
岡野 純 大阪大学, 教養部, 教授 (10028087)
古在 由秀 国立天文台, 台長 (70012789)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥16,800,000 (Direct Cost: ¥16,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥16,800,000 (Direct Cost: ¥16,800,000)
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Keywords | 隕石 / 同位体 / パラサイト / アエンデ隕石 / 蒸発・凝縮実験 / 赤外スペクトル / 炭素質コンドライト / 小惑星 |
Research Abstract |
本重点領域研究「原始太陽系と惑星の起源」の第3班「隕石の起源を母天体」は6つの計画研究と4つの公募研究とで観測、測定、および実験等により幅広い研究を行った。主要な成果は以下の通りである。 1.隕石の同位体比、微量元素の測定では、(1)パラサイトの金属相中のReとOsの存在度が隕鉄に比べて2桁低いことを見いだした。(2)アエンデ隕石のカンラン石中に24Mgが5%過剰の部分があることを見いだした。 2.蒸発・凝縮実験では、(1)ガスから凝縮させたカンラン石の24Mg/26Mg比が数百度の温度範囲で30パーミル変化することを見いだした。(2)斜長石の蒸発実験で、Naに富むガスとCaに富むnon-stoichiometric斜長石とを生じることを見いだした。そのような斜長石は月の岩石に含まれることを示した。(3)低酸素フガシティー下ではヒボナイトがコランダムとガスに不一致蒸発することを見いだした。(4)SiOの蒸発実験を行い凝縮物のスペクトルと星周塵の赤外スペクトルを比較し星周塵の物質の推定に制約を与えた。 3.炭素質コンドライト中の有機物の研究では、(1)星周塵の赤外スペクトルから不飽和CーHおよび不飽和結合により拘束された飽和CーHを持つ有機分子であることを明かにした。(2)おうし座の暗黒星雲TMCーにおけるHC5N分子に関するマイクロ波吸収スペクトルの観測により、12C/13Cが星雲の場所によって変化することを見いだした。(3)炭素質コンドライト中の有機ポリマーの構造を決定した。 4.力学的観点からみた隕石母天体と小惑星との関連についての研究では、(1)小惑星の永年摂動論から小惑星の不変的な軌道要素を計算で求めた。(2)地球付近を通る軌道を持つ小惑星数個を新たに発見した。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)