Project/Area Number |
01614503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
橋本 嘉幸 東北大学, 薬学部, 教授 (90072412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北條 博史 東北大学, 薬学部, 助教授 (90004621)
益子 高 東北大学, 薬学部, 助手 (30157200)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
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Keywords | モノクロ-ナル抗体 / C-erbB-2 / 細胞増殖関連抗原 / 制がん剤 / リポソ-ム / 腫瘍壊死因子(TNF) / 血管透過性 |
Research Abstract |
1.モノクロ-ナル抗体:4種の抗C-erbB-2産物の細胞外ドメインを認識するIgG型のモノクロ-ナル抗体を作成した。これらの抗体はヒト腫瘍特に乳がんなどの腺がんの病理組織診断に有用であり、また、これらのうちの2つを組み合わせることにより乳がんの血清診断も可能であることが示唆された。この抗体はC-erbB-2タンパク陽性のがん細胞の増殖をin vitro,in vivoで抑制した。この作用機構は抗体により抗原であるC-erbB-2タンパクのモジュレ-ションに起因することが示され、このタンパクがC-erbB-2産物陽性のがん細胞の増殖にとって必要な分子であることが確認されたのと同時にこの分子を標的にしたがん治療法の開発への足掛かりが得られた。その他スキルス型胃がん、乳がんに対するモノクロ-ナル抗体が新たに作成された。また昨年度作成した前立腺選択的なモノクロ-ナル抗体の性状についての知見が追加された。 2.細胞増殖関連抗原gp125についてはラットgp125のH鎖の部分タンパク構造が解明された。新たにgp125分子の近傍にある分子として上皮性がん細胞からは170K、白血病細胞からは150Kのタンパク質が見出された。 3.TNF前投与によるアドリアマイシン含有リポソ-ム(CL)の腫瘍組織到達性と抗がん効果の増強:CLの全身的投与においてその効果を左右する腫瘍血管の透過性を上昇させる目的で、比較的腫瘍血管選択的に障害作用を示すTNFを尾静脈より投与、一定時間後にCLを尾静脈内投与、その腫瘍組織到逹性並びに生体内分布について検討すると共にCLの抗がん効果に対するTNFの作用を調べた。その結果TNFの投与時間はCL投与の1時間前が最適であり、このタイミングによりCLの効率的な腫瘍組織への移行並びに腫瘍縮小効果がもたらされることが確認された。
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