HLAクラスIIおよびクラスIII領域遺伝子の分子進化学的研究
Project/Area Number |
01618510
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 彰方 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60161551)
西村 泰治 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (10156119)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | HLAクラスII遺伝子 / HLAクラスIII領域 / 多型性 / プロモ-タ-領域 |
Research Abstract |
1.DQB遺伝子第4ならびに第5イントロン内の塩基配列をプライマ-として、PCR法を用いて第5エクソンを含む領域を増幅し、スプライス部位塩基配列に対応するオリゴヌクレオチドプロ-ブを用いたドットブロットハイブリダイゼ-ションを行った。HLA領域ホモ接合体由来のDNAを用いた解析から、DQB第5エクソンの使用はDQB1・0503および・0601に限られていることが明らかとなった。旧世界猿由来のDNAを用いた解析から、アフリカミドリザルにおいて第5エクソンを使用しないDQB遺伝子の存在が明らかとなったことより、この不活化の時期は少なくとも旧世界猿の分岐以前にさかのぼる。 2.HLA-Dw12ハプロタイプ由来のDQB遺伝子と、Dw15ハプロタイプのDQB遺伝子を第4イントロン内で組み換えることにより第5エクソンを使用しないDQB1・0601遺伝子を作製した。この遺伝子をDw12あるいはDw15ハプロタイプ由来のDQA遺伝子とともにL細胞にトランスフェクトし、DQ分子の発現レベルが異なるトランスフェクタントを複数個単離した。DQw1拘束性抗原特異的T細胞株、アロ反応性T細胞株を用いて、トランスフェクタントの抗原提示能を現在検討中である。 3.DQA遺伝子のプロモ-タ-領域(約300塩基対)をPCR法を用いて増幅しその塩基配列を決定した。HLA領域ホモ接合体由来のDNAを用いた解析から、少くとも9種の対立遺伝子の存在が明らかとなったが、いずれにおいてもYbox内の単塩基置換が検出された。 4.健常人集団を対照とした21水酸化酵素遺伝子群の解析から、B44-DRw13、Bw46-DRw8ハプロタイプでは偽遺伝子の第8エクソンに遺伝子変換様事象により機能的遺伝子の一部の配列が導入されていることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)