Project/Area Number |
01625004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
斯波 義信 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00039950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱下 武志 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90126368)
長島 弘 長崎県立国際経済大学, 経済学部, 助教授 (10145964)
佐藤 圭四郎 竜谷大学, 文学部, 教授 (20004012)
家島 彦一 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90014472)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | ネットワーク / 都鄙関係 / 市場 / インド洋交易圏 / 商業圏 |
Research Abstract |
本年度は次の4回の研究報告並びに討論会をおこなった。研究報告者と報告テーマ及び報告概要は以下のとおりである。 1.Richard Vcn Glahn(UCLA助教授)「欧米の中国都市研究事情とその問題点ーー中国の都市分化についてーー」 M.Weberによって示された、中国都市における統合された都市コミュニティの欠如を批判したW.Rowを再批判し、政治支配の強さに伴う緊張が強いことを論じた。また都市商人の信仰を集めた五顕神をとりあげ、都市中下層文化の分析の必要性を力説した。 2.豊見山和行(琉球大学:日本学術振興会研究員)「近世琉球交易史研究についてーー若干の研究史整理と冠船貿易を中心にーー」那覇から福州された北京に向けた進貢貿易、中国から琉球王家への冊封と貿易を兼ねて行った冠船貿易の実情が報告され、東アジア海域における国際交渉史研究をめぐり、企業組織・通貨・広域間需給関係などの重要な論点が指摘された。 3.飯塚キヨ(東洋文庫研究員)「16〜17世紀南アジア地域における都市外部ネットワークーーキャラバン・サライ遺跡分布に関するー所見ー」 インドの陸上ルートの形成発展と都市の分布や機能という観点から考察を進め、その重要な焦点としてキャラバン・サライの遺跡分布と構造を論じた。そして、キャラバン・サライがその機能・現象・センティメントにおいて都市の本質を備えた縮図であったことが示された。 4.越沢明(東京工業大学非常勤講師)「ハルビンの都市形成と都市計画」 20世紀前半のハルビンは、既に世界有数の大都市であり、ロシアの都市計画の下に形成された国際的都市であったことが示された。
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