Project/Area Number |
01625012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
応地 利明 京都大学, 文学部, 教授 (60024212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 幸治 京都大学, 工学部, 教授 (50025889)
坂本 勉 慶応義塾大学, 文学部, 助教授 (90051854)
布野 修司 東洋大学, 工学部, 助教授 (50107538)
堀 直 甲南大学, 文学部, 助教授 (80140391)
金坂 清則 大阪大学, 教養部, 助教授 (00092825)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | 都市 / 形態 / 景観 / 制度 / 文化接触 / 思想 / アジア |
Research Abstract |
本年度は、各自の研究に加えて、4回の研究会を開催した。その研究目標を、都市景観の「形成・維持・変容」を<制度・文化接触・思想>と関連づけて把握することに設定した。<制度>としてはワクフをとりあげた。「形成・維持」におけるワクフの役割について、ヤズドの事例(岩武・京大大学院)・イスタンブルの事例(応地)の報告をもとに研究した。<文化接触>と都市景観の「変容」については、坂本および他班の森川・臼田によるイスタンブル・カイロ・テヘラン・カルカッタの事例報告をもとに研究し、前三者の都市では19世紀後半のオースマンによるパリ改造が、近代化過程における「変容」の共通モデルとなっていることが確認された。<思想>と都市景観の「形成」については、他4班と合同して「アジアの都城ーその思想と形態」シンポジュームを開催した。東アジア(中国・日本)、東南アジア、南アジア、西アジアの各文化圏において、共通課題をいかに具体化できるかについて研究討論をおこなった。当班からは、南アジアについて応地が報告した。その結果、東・東南・南アジアにおいては「都城の思想と形態」に関する明確なモデルが存在するのに対して、西アジアイスラーム世界におけるその欠落が鮮やかに浮かび上がった。「都城」論からする今回の照射は、従来の西洋都市との対比におけるイスラーム圏都市論とは異なった新たな研究視覚を提供する。これは、来年度にひき継がれるべき重要な研究課題である。そのほかの本年度の活動としては、宗教都市の「形成」の比較を、他班の嶋本によるイランのゴムの事例報告と天理市の現地調査をもとに研究し、巡礼と都市「形成」との関連についての知見を得た。10月に開催された“Urbanization in Islam"国際シンポジュームでは、堀が報告をおこなうとともに、坂本・応地がディスカッサントとして参加した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)