Project/Area Number |
01628003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
甲斐 泰 大阪大学, 工学部, 助教授 (40029236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 健二 東京農工大学, 工学部, 教授 (30038020)
岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
長谷川 正木 東京大学, 工学部, 教授 (50133103)
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Project Period (FY) |
1988 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥21,600,000 (Direct Cost: ¥21,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥21,600,000 (Direct Cost: ¥21,600,000)
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Keywords | 分子性結晶 / 立体選択的反応 / 固相反応 / ジアセチレン化合物 / ジオレフィン化合物 / 原子価拡張性化合物 / 合成脂質 / 結晶構造 |
Research Abstract |
結晶場を利用した立体選択的反応の設計を目的として、固体中で反応する種々の系について、反応系の設計、新規化合物の合成、結晶化、結晶構造解析、固相反応性の検討及びその解析を行い以下の成果を上げることが出来た。1)種々の芳香族ジアセチレン化合物を新しく合成し、これまでに研究されたものとの放射性重合活性を比較検討した。また、重合初期過程の機構を解明するため、放射線照射時間を種々変えた結晶試料につき構造解析を行った。現在その構造化学的分析を進めている。2)多くの非対称ジオレフィン化合物結晶は、結晶格子支配による〔2+2〕光付加環化反応によって、主鎖にシクロブタン環を有するポリマーを与える。新しく合成したジオレフィン化合物のチオエステル誘導体の中から、同族エステル誘導体と混晶を作るものを見出し、これを用いることによりはじめてトポケミカル重合による線状高分子量コポリマーを合成することに成功した。3)原子価拡張性を示す有機硫黄化合物のX線構造解析をもとに、立体選択的反応経路と分子設計との関連について検討し、スルフラン構造を経由するリガンドカップリング不斉反応に関与する化合物の絶対配置と反応経路の関連について明らかにした。またテトラアザチアペンタレン誘導体の結晶構造解析を行ない、12π電子系骨格の異常原子価硫黄化合物における分子内・分子間の相互作用を検討した。4)二分子膜における二次元配向場を、反応場や種々の機能場として利用する目的で、両親媒性化合物CnAzoCmN^+Br^-のティル部の炭素数(n)とスペイサー部の炭素数(m)の変化による配向制御を検討している。この化合物のとる典型的構造にはH-会合形態とJー会合形態の二つがありJー会合はm=5で最も安定であり、この時はキャスト膜だけでなく単結晶にまで成長しうること、Hー会合はmーn=2の時最も安定であり、m>nがHー会合となるための必要条件であることを見出した。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)