超新星爆発のシミュレ-ションとニュ-トリノ放出の研究
Project/Area Number |
01629504
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 勝彦 東京大学, 理学部, 助教授 (00111914)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 超新星 / 中性子星 / ニュ-トリノ |
Research Abstract |
大マゼラン雲の超新星SN1987Aよりのニュ-トリノバ-ストがカミオカンデ11グル-プによって検出された事から、基本的に星の重力崩壊によって超新星爆発が起こることは実証されたと考えてよい。しかしその爆発のメカニズムは依然不明なまである。この研究では重力崩壊から爆発に進む過程で最も本質的役割を果たすニュ-トリノの輸送を厳密に計算しその爆発機構を解明することを目的としている。昨年度よりニュ-トリノ輸送プログラムの開発を進めているが、今年度はさらにプログラムの改良を進め、計算の信頼性を大きく高めた。計算法は基本的にはJ.Wilson等と同じマルチグル-プフラックスィミッテド法であるが、これらを完全にインプリッシトに解くことにより安定且つ精密な方法を開発した。原始中性子星の冷却の計算をこの方法によってさらに進め、次のような結果を導いた。 原始中性子星形成直後においては、ミュ-オン型ニュ-トリノの温度が高く、反電子型ニュ-トリノの温度は低い。しかし冷却が進につれミュ-型ニュ-トリノの温度は速く下がりついには10秒近くなると反電子型より低くなる。これはミュ-型ニュ-トリノを形成するプロセスが遅くなるにもかかわらず外での散乱はまだ効果があるためである。 またSN1987A超新星の中で、1秒間に2,000回転しているパルサ-が発見されたがこのパルサ-の理論的解析を進め、このような高速自転が可能であるためには中性子星物質の状態方程式はかなりソフトなものしかし、1.4M。の中性子星を支えるものでなければならずきわめて厳しく限定されてしまうことを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)