トンネル効果による高温超伝導体のエネルギ-ギャップの測定
Project/Area Number |
01631518
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
秋光 純 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80013522)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | トンネル効果 / エネルギ-ギャップ / Eu-Ce-Ba-Cu-O |
Research Abstract |
本研究では主に3つのテ-マについて研究した。それぞれについて以下にその概略を示す。 [1] 主な超伝導物質について、そのエネルギ-ギャップの値、および2△/kTcの値を系統的に調べてきた。 (1)従来から知られているLiTi_2O_4、BaPb_<1-x>BixO_3のエネルギ-ギャップを測定し従来のBCS理論から期待される値〜3.5を得た。 (2)(La_<1ーx>Srx)_2CuO_4とYBa_2Cu_3OyではBCS理論から予想される値より同程度か少し大きい程度の大きさであり強結合理論で説明される。 (3)Bi系では2△/kTcの値は大変大きく(2△/kTc〜10)更に大きな異方性が存在する。Bi系のみなぜこのように大きな値をとるのか今の所明らかでない。 (4)更に、電子注入型超伝導体(Nd_<1ーx>Cex)_2CuO_4のトンネル効果の実験も行った。得られた値は(2)のLa系のそれよりか少し大きい。 [2][1]と平行して新しい超伝導体の探索を行ってきた。本研究費で発見した新物質としてはLn-Ce-Ba-Cu-O(Ln:Eu、Nd)系がある。さらに本物質をU.S.R.法を用いて相図を作成した。最近、新しいnon-Cuの超伝導体を発見したがそれについて現在単相化を行っている。 [3]電子注入型超伝導体が従来のホ-ル型超伝導体と同じ物理的性質をもっているかどうかは大変重要な問題である。我々は、これら超伝導体の母物質Nd_2CuO_4,Pr_2CuO_4を作成して中性子回折を行い、これらの物質の磁気構造、二次元のスピン相関と超伝導の関係を調べた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)