人間と機械における学習・推論と認知プロセスに関する研究
Project/Area Number |
01633007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
稲垣 康善 名古屋大学, 工学部, 教授 (10023079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米崎 直樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00126286)
小野 寛晰 広島大学, 総合科学部, 教授 (90055319)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
Fiscal Year 1989: ¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
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Keywords | 自己認識論理 / デフォルト論理 / 階層的知識構造 / 信念の理論 / weak S5 / 時間的概念を含む推論方式 / 時区間論理式 / 概念定義プロセスの形式化 |
Research Abstract |
知的コミュニケーションにおいて、知識と推論の果たす役割は基本的である。本年度は、推論の問題を中心に、コンピュテーションの立場から、特に、多エージェント系の自己認識論理とデフォルト論理の定式化、知識と信念の論理、時間的概念を含む推論方式について研究し、次のような成果を得た。 (1)多エージェント系の自己認識論理とデフォルト論理:人間と機械における高次コミュニケーションにおいて、知的な推論を行う複数個のエージェントとからなる系は、知識とコミュニケーションを考える上で基本的な枠組を与える。本研究では、代表的な非単調論理である自己認識論理とデフォルト論理を多エージェント系に拡張し、その諸性質を示した。また、階層的な知識構造の表現と利用の問題の定式化への応用について研究した。 (2)知識と信念の論理:形式的体系を用いて、変化する状況下における知識や行為などを記述し、そこに現れる推論の機構を解明することを目指して、形式的体系についての理論的考察を行った。また、自己認識論理についても検討を行い、信念の論理としてweak S5をとると、極大な理論の定める信念集合は安定な自己認識理論となり、また、その逆も成り立っていることを示した。 (3)時間的概念を含む推論方式と概念定義プロセスの形式化:時区間論理を用いる動作仕様記述法を実用的仕様記逆言語へ発展させることを目指して、(a)部分世界を参照する時間オペレータの導入によるイベントの順序関係の階層的記述、(b)ソートの概念とソート間を繋ぐ様相オペレータの導入による様相式の記述の容易化、(c)イベントの時間的順序関係の制約のモジュール化仕様記述法の導入、(d)時区間論理式で与えられた仕様のコンパイル法の基礎的研究、を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)